一筋縄ではいかない“本気で純粋な”大人の恋愛を描いた北川みゆきの同名漫画をドラマ化した『せいせいするほど、愛してる』が7月12日よりスタート。武井咲さん演じる主人公・栗原未亜が働く有名ジュエリーブランド・ティファニー広報部の後輩で、新入社員・遠藤多佳子役を演じる和田安佳莉さんにインタビュー。本作がドラマデビューとなった和田さんに撮影の様子や、女優を目指すきっかけなどを伺いました。
良い現場に恵まれて良かったです
――女優デビューおめでとうございます! 初めてのドラマの撮影現場は慣れましたか?
ありがとうございます! 5月末から撮影が始まって、今までずっとロケだったんですが、最近スタジオに移って撮影が始まりました。毎日楽しく過ごしています。だって、ティファニーにいっぱい囲まれてますから!(笑)自分ではいっぱい着けられないし買えないけど、撮影ではいろんなアイテムを着けさせてもらっています。展示会のシーンでは、普段お店でも見ることがないような商品とか、「1、10、100、1000…」と思わず数えちゃうような値札のついた物がいっぱい飾ってあって、撮影で女子力が上がりそうな気がします(笑)。
――所属事務所の先輩・武井咲さんとの共演はいかがですか?
やっぱりほっとしますね。いてくれるだけで安心するし、いつも武井さんから話しかけてくれます。この間は占いの話で盛り上がりましたね、信じる派か信じない派か(笑)。ちなみに私は信じる派(笑)。わりと当たっているなって思うことが多いし、多分信じやすいタイプなんです。武井さんは「基本的には信じてないけど、占いは好きだからめっちゃ見る」って。いいときは参考にするタイプなんでしょうね(笑)。
――武井さんをはじめ、女性の共演者の方が多い現場だと思いますが、現場の雰囲気はいかがですか?
本当に女子が多いんです。滝沢(秀明)さんがいてもお構いなしで、本当に女子でぺちゃくちゃしゃべっているみたいな。滝沢さんはめちゃくちゃ話す感じではなくて、その様子を見てひと言ふた言コメントをくれたり、ほほ笑んでくれます。横澤(夏子)さんはドラマの中でも一番仲良しの先輩という設定で、未亜さん(武井)と香澄さん(横澤)と3人で“女子井戸端会議”みたいなシーンがたくさんあるんです。カメラが回っていないときも、常にドラマと同じような雰囲気でいるので楽しいです。みんなでわいわいやっていますね。もちろん演技は初めてなので大変ですけど、現場の雰囲気とかスタッフさんもいい方ばかりなので、最初がこの現場でよかったと思っています。
――“女子の井戸端会議”のようなシーンなどは、せりふを覚えるだけじゃなくて掛け合いも重要になってくると思います。通常のせりふ覚えとはまた違った感じもするのですが?
長くて難しいせりふがたくさんあるわけではないのですが、やっぱり大変です。ボイスレコーダーにほかの人のせりふを録音して、それを聞きながら自分のせりふの部分の練習をしています。撮影では同じせりふをいろんな方向から何度も撮るので、ちゃんと一字一句、しかもせりふだけじゃなくて間の取り方とか視線、目の配り方とか…。髪をかき上げたり、ペンを持ち変えたり、自分で何気なくしたしぐさを忘れてしまって(笑)。なので、何か話しているときの動きは、こうしようと最初に決めて、何回やっても同じ動きができるようにしようとしているんですけど、それがすごく大変です。本当に勉強、勉強の日々で、常に頭をフル回転させています。
「演技を楽しみたい!」というワクワク感が強い
――所属事務所・オスカープロモーションで2000年に米倉涼子さん、菊川怜さんらが行った「女優宣言」が10年ぶりに開催され、2016年の「女優宣言」には和田さんのほか、松尾幸実さん、田中道子さん、中川知香さんが選ばれました。あらためてそのときの感想を聞かせてください。
うちの事務所はたくさんのタレントさんが所属しているので、デビューする前に演技レッスンがあったり、ダンスレッスンがあったり、私は演技レッスンもやらせていただいて。2年ちょっとずっとレッスンをしてきたので「まだかなまだかな…」という気持ちでいたんです。だからすごくうれしかったし「演技を楽しみたい!」というワクワク感が強かったですね。
――芸能界を目指そうと思ったきっかけを教えてください
もともとクラシックバレエを3歳から18歳ぐらいまで本格的にやっていたんです。プロを目指していたんですけど、けがをしてバレエの道を諦めることになって、これから何をしていこうかとすごく考えました。周りが大学受験をしていたときに私はバレエ留学で海外にいたので、大学のこともあんまり分からないし、就職といっても今までバレエのことしか考えていなかったので、いまいちピンと来なくて…。自分の未来を考えた結果、いろんな人と会っていろんな人とお仕事ができて、好奇心旺盛な私には芸能の仕事は合っているなと思いました。そうやって積み重ねてやっていくうちに「どうせやるなら東京でやろう!」と思って東京に出てきて、今の事務所に入りました。
徐々に自分にはまる役を見つけられるといいなと思います
――念願の女優デビューをしました。今後は女優として活動していきますが、目標にする女優像はありますか?また、出演したい作品や挑戦したい仕事があればお聞かせください。
すごく個性がある女優さんにも憧れますけど、何にでもなれるカメレオンみたいな、そういう女優さんになりたいです。目標としている女優さんは中谷美紀さん。とても品がある役もできて、映画「嫌われ松子の一生」のような振り幅の大きい役もできちゃうし、キレものの弁護士役をやってもすごくかっこいいですよね。いつまでも美しくて、でもバラエティで見るとすごく気さくな方のように感じて…中谷さんみたいな方に憧れます。私自身、どんな役でもやってみて、徐々に自分にはまる役を見つけられるといいなと思いますし、お話を頂く機会があれば、何でもやってみたいですね。
――ではあらためてデビュー作となった「せいせいするほど、愛してる」の見どころをお願いします。
“禁断の恋”というのが大筋にあって、そこはもちろん面白いんですけど、それ以外にも仕事で頑張る女子の恋愛や友情と、いろんな人がいろんなところでいろんなことが展開していくので、本当にどこを取っても面白いドラマだと思います。って、多分、滝沢さんや武井さんがドラマ全体の見どころを言ってくださると思うので、私目線での見どころを(笑)。ティファニーで働いている設定なので、私も同僚たちも流行に敏感で、衣装もすごくかわいんです。私は新入社員らしく、ティファニーブルーのスカートといったフレッシュな衣装が多いですね。アクセサリーも衣装によっていろいろ変わります。年齢層や役柄に合わせていて、私はカジュアルラインの物をよく着けていたり、でも偉い人になればなるほどちょっと高級な物を着けていたり。登場するキャラクターに合わせて皆さん違うおしゃれをしているので、男の人はプレゼント選びの参考になるかと思います。私が演じる(遠藤)多佳子のようなフレッシュな雰囲気の女の子はこういうのが似合うかなとか、横澤さんの演じる(佐伯)香澄さんのように明るい雰囲気の女の子はこっちの方がいいかなとか。そういうところにも注目していただけると面白いと思います。
PROFILE
和田安佳莉●わだ・あかり…1991年5月6日生まれ。広島県出身。B型。
ミスアジアファッションモデル2015を受賞。「三井アウトレットパーク」「HONDA Cars」などのCMのほか、モデルとして活躍。「2016女優宣言お披露目記者発表会」にて女優デビューすることが決定。『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)がドラマデビュー作となる。
番組情報
火曜ドラマ『せいせいするほど、愛してる』
7月12日(火)スタート TBS系 毎週(火)後10・00~10・54 ※初回は15分拡大
脚本:李正美、渡邉真子、井上聖司
出演:武井咲、滝沢秀明、中村蒼、水沢エレナ、トリンドル玲奈、中村隼人、横澤夏子、和田安佳莉、GENKING、瀧川英次、寿大聡、橋本マナミ、高橋光臣、神野三鈴、松平健
●photo/中村圭吾 text/田代良恵