『スパイの人事部』(CBC 3月11日、18日、25日(月)午後11時59分~深夜0時29分/CBCローカル・TVer、U-NEXTで配信あり)で主演を務めるFANTASTICSの堀夏喜さんにインタビュー。共演者の印象や見どころなどを聞きました。
本作はスパイ組織の人事部が活躍する一風変わったお仕事ドラマ。日本の安全を秘密裏に守る「スパイ組織・N’IA(エヌ・アイ・エー)」。そんなスパイ組織の中にも、一般企業と同じように人事部員が働いている。
主人公は、最近人事部に異動になった元すご腕スパイ・守田守(堀)。守田は、外資系企業で人事を担当していたプロフェッショナル・滝川まどか(山崎紘菜)、広報部を希望していたが人事部に配属された新入社員・玉木香奈(大原優乃)、問題を起こしたくない人事部長・神宮司竜太郎(近江谷太朗)と共に、最前線で国家の危機を救うスパイたちの悩みに向き合っていく。
◆今回初主演ということで、抜擢されたときの心境を教えてください。
最初に話を聞いたときは本当にうれしかったです。これまで演技のお仕事をさせていただく中で、主演というポジションは初めて。ただグループの中で、主演をやっているメンバーが何人かいたので、自分がようやくそういったポジションに来れてうれしいなと。あとはメンバーが主演を張っているところを見てきたので、どういう雰囲気なのかは大体聞いていたり、見ていたりしたので、そこまで変にプレッシャーを感じることなく、そして監督もすごく伸び伸びやらせてくださったので、気負うことなくできたかなと思います。
◆出身が愛知県ということで、CBCで主演ということもさらに気合が入りましたか?
そうですね。地元の放送局というのはすごくうれしいですし、家族もいつも見ているので、いい知らせができてうれしいです。
◆ご自身の役柄について教えてください。
守田守という、最近までスパイとして最前線に出向いていたけども、人事部に異動になり、まだちょっと最前線のスパイに未練があるような。人事部になじめているのか、なじめていないのかが分からないような役どころになっています。
◆収録を振り返って、今の心境は?
全3話ということで収録の期間も短くて、怒涛の撮影だったなという感じです。登場人物も絞られていたこともあって、すごくチームワークを感じるような撮影になったなと思ってますし、本当の一つの企業の部署の一員というか、そんな人間関係も生まれて、すごく楽しい現場でした。
◆堀さんが現場のセットで筋トレをしていたのを見た監督が、筋トレを実際にシーンに取り入れられたそうですが、その経緯を教えてください。
普段からずっと体を動かしているというのもありますが、撮影がツアー期間中だったので、体を動かしていないとムズムズしてきちゃって(笑)。それでたまたま柱があったので筋トレをしていたら、みんなが面白がってくれて。もともと筋トレのシーンをワンカット入れようかみたいな話を監督がしていたのですが、その話がだんだん膨らんでいって、「懸垂から始めよう」「腕立てもしちゃおう」と守田の日常のような感じになっていきました。
◆共演者の方々の印象は?
部長役の近江谷さんは同じLDH所属なんですけど、今回が初めましてで。部長の役柄的にちょっと抜けているところがある感じだったのですが、近江谷さんいわく普段の自分と重なるところがあるらしく、ちょっとおちゃめなところが普段からある方だなと。最年長の方にもかかわらず、みんなに積極的に話しかけてくれて、たまにちょっと親父ギャグ的なことを言って、場の雰囲気を明るくしてくれたので、すごく頼れて愛される方です。
香奈役の大原さんは、普段から明るい方で、タイトなスケジュールも大原さんの笑顔で乗り越えられたんじゃないかみたいなところもあります。役柄的にも天真らんまんな感じだったので、そういうところにも救われた部分があるかなと思います。
まどか役の山崎さんは後から撮影に合流だったのですが、役柄と同じようにスマートに撮影へ入って来られたので、最初はめちゃくちゃカッコいいクールな方だなと思っていました。ですが、だんだん撮影が進んでいくとすごくフレンドリーで壁のない方というか、みんなとしゃべるんですけど、打ち解けるのが一番早くて、初日なのにお互いツッコミ合えるぐらいになっていたので、コミュニケーション能力がすごいなというギャップが印象的でした。
◆主演だからこそ、立ち居振る舞いで意識したことはありますか?
あえてこうしようと臨んだところはあまりなかったですが、性格的に気負うとちょっと固くなっちゃうタイプなので、あえてフラットに臨むことは意識しました。ですが、タイトなスケジュールということもあったので、なるべく行動はキビキビとしようというのは決めていましたし、役柄自体も元スパイということで、ちょっと体育会系という印象があったので、ハキハキと元気はつらつみたいなところは普段から終始それでいようと思って現場に臨んでいました。あとは、皆さんと積極的に会話するようにしたので、それなりにみんなとコミュニケーションが取れたのかなと思ってます。
◆参考にしたスパイはいますか?
僕、スパイ映画が大好きで、「007」や「ミッション:インポッシブル」などいろいろ見てきていたので、スパイに憧れがありました。劇中ではオフィス用のスーツを着ることが多いのですが、少しだけ現場に出ている作業服みたいなものを着る機会があって、その時のために、ちょっと肉体派がいいなと思って、体は絞るというより、大きさキープすることを意識しました。なので誰かをイメージしたということはないですが、“スパイ=マッチョ”というすごくざっくりとしたイメージを自分の中では持っていました(笑)。
◆最初にお話を受けたときにイメージしたスパイと、この話の中で出てくるスパイというのはイメージが重なったところはありましたか?
スパイと聞くと、肉体派でいろいろ動きがあってというイメージだったのですが、このドラマだと人事部なので、やはりオフィスが多いなというのがギャップだったなと思います。スパイを見せる隙間がわりと少なかったんで、その数少ないそういう機会にどれだけ現役のスパイだったんだぞというのを見せられるか、そういうところはちょっと大事だったかなと思います。
◆最後に見どころをお願いします。
僕が演じる守田守が、いろんな出来事を乗り越えていった先に、人事部に対してどういう感情の変化を持つのかを見ていただきたいです。そして、スパイという名前はついていますが、人事部にフォーカスを当てるとすごくなじみやすく、皆さんが普段働いていて共感できるような切り口がたくさんある作品になっていると思うので、そういったところにもぜひ注目していただけたらうれしいです。
番組情報
『スパイの人事部』(全3話)
CBC
2024年3月11日、18日、25日(月)午後11時59分~深夜0時29分
<配信>
TVer:各話放送翌日の正午より配信
U-NEXT:各話放送後より配信
※U-NEXTでは、トークやメイキング映像を収録したオリジナルスピンオフ番組を独占配信
出演:堀夏喜(FANTASTICS)、山崎紘菜、大原優乃、近江谷太朗
主題歌:Girls²「Make My Day」
番組HP:https://hicbc.com/tv/spy-jinji/
©CBC