椛島光、“プロ彼女”役を通して見えてきた恋愛観を明かす「ロマンチストなのかもしれないです(笑)」『プロ彼女の条件』

特集・インタビュー
2024年04月26日

『プロ彼女の条件』

芸能人やスポーツ選手とばかり付き合う一般女性“プロ彼女”をテーマとしたドラマ『プロ彼女の条件』(1話2分/全16話)が、ショートドラマ配信アプリ「BUMP」にて4月23日(火)より配信中。本作で純粋な女子大生の仮面をかぶった隠れプロ彼女・木本美織を演じる椛島光さんに、撮影エピソードから気になる恋愛観まで語ってもらいました。

◆ミスコンファイナリストでプロ彼女を目指す女子大生・宮近京香(坂東希)と、芸能人が集まる飲み会で出会った一見地味な女子大生・木本美織(椛島)が女性同士の辛辣な心理戦やマウント合戦を展開していく今作。原作を読んだ感想を教えてください。

リアルな港区事情は分かりませんが、ちょっとドロドロしてそうだなっていうイメージはあって(笑)。原作を読んで、こんな世界が繰り広げられているんだと驚きました。女性ならではの空気感だったり、対立が描かれている作品なので、そこにもぜひ注目していただきたいです。そして、性格が違う京香と美織の2人がどうぶつかって、最終的にはどちらが“プロ彼女”なのかというところも見届けてほしいです。

◆撮影を振り返って、印象的に残っているシーンはありますか?

1話が2分という短いドラマなので、撮影も巻き巻きで「尺に収まりきらなかったから、このせりふは少し早めに」といったことがあるのかなと思っていたんですけど、そんなことは全くなく通常のドラマ撮影と同じでした。最終日の撮影は、京香と美織が対立するシーンで、まず私が京香から髪の毛が真っ白になっちゃうぐらいパウダーをかけられて、その後、私が京香の顔に水をプシャーってかけるっていう内容だったんです。普段はたわいない話をして本当に和やかな現場だったので、今思い返すと対比がすごいなと感じます。その時は、坂東さんと「寒くないですか?」「大丈夫ですか?」と声を掛け合っていました(笑)。ただ日常でなかなかないシチュエーションで新鮮味があって、普段の自分では言わないことを言える楽しさみたいなところは少しありました(笑)。

『プロ彼女の条件』

◆“プロ彼女”を演じる上で意識したことはありますか?

私が演じる美織は、普通の女子大生という役柄ですが、だんだん“プロ彼女”としての一面も出てきます。京香が自分からアプローチを仕掛けていく、強気で自信がある女性だとしたら、美織はそれに対反するキャラクターなのかなと。だから京香と正反対の位置にいるよう役作りしたいと思い、攻撃的な話し方やしぐさはしない、控えめでおしとやかに、というのをイメージして演じました。京香は、美織に見せる顔と普段の姿が地続きというか、延長線上としてあるんですけど、美織はそこを完全に切り離したいと思っていて。2人がけんかするシーンでも、美織はこれまでの印象をひっくり返す言動で“自分の方が上だよ”という余裕を見せつつ、1歩引いてこの状況さえも楽しんでいる感じがあります。そういった意味では、これまで演じたことのない役どころなので、“悪女”な椛島光が見られるんじゃないかなと思います(笑)。

◆京香役の坂東希さん、京香と美織が彼女の座を狙う人気俳優・清田和沙役の内藤秀一郎さんの印象は?

坂東さんとはこの作品が初めましてで、最初は役としての印象が強かったです。でも実際お話してみるととても優しい方で、仲良く撮影させていただきました。内藤さんもほとんど面識はなかったですが、『仮面ライダーセイバー』に出演されていた先輩だったので、それぞれ当時の思い出話に派生していきました。内藤さんが『仮面ライダー』の撮影をしている時に、スタッフさんから『仮面ライダーリバイス』で私が演じていた“アギレラ様”の話題が出て印象に残っているというのを聞いて。自分が知らないところでそんな会話があったんだってちょっと面白かったです。

『プロ彼女の条件』

◆“プロ彼女”がテーマの本作にちなんで、ご自身を「プロ○○」で表現するなら?

「プロ時間つぶし」ですかね。私は暇な時間が苦手で。どうにかしてこの時間に別のことができないかなって考えてしまうので、移動や待ち時間も好きな音楽を聴いたり、スマホで本を読んだりしています。リラックスするというよりは、そこから何かを吸収できるようなことをしていることが多いかもしれないです。

◆全てを計算し尽くしたプロ彼女・美織を演じて、椛島さんの恋愛観に変化はありましたか?

いつか白馬の王子様が現れたらすてきだなとは思います。今は考えられないですけど、夢ですね。自分で言うのは恥ずかしいんですけど…ロマンチストなのかもしれないです(笑)。ただ美織は相手に合わせて自分の外見、行動を全て作っている感じだと思うんですけど、私は“自分でいる”スタイルを貫き通しているタイプなので、そこは演じてみても共感できなかったです。誰かのために自分を変えられる柔軟性はすごいなと思いました。私だったら美織とは戦いたくないです。怖いので(笑)。もしライバルになってしまったとしても、好きな人に純粋に気持ちを伝えてダメだったら諦める、シンプルに行きます。

◆椛島さんが思う“愛される女性像”とは?

他人じゃなくて、自分の中に軸がある人。ちょっと冷たい言い方かもしれないですけど、相手が別にいなくても、自分だけでも人生を楽しんでいるというか。そのくらい人生を自分の軸で歩いている女性はすてきだと思います。

『プロ彼女の条件』

PROFILE

●かばしま・ひかり…1996年6月8日生まれ。青森県出身。O型。主な出演作は『仮面ライダーリバイス』『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』『なれの果ての僕ら』『ばらかもん』『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』など。

配信情報

『プロ彼女の条件』
ショートドラマ配信アプリ「BUMP」
2024年4月23日(火)より配信中

<CAST&STAFF>
出演:坂東希、椛島光、内藤秀一郎、袴田吉彦
原作:「プロ彼女の条件 芸能人と結婚したい女たち」hina/acca(ゼノンコミックス/コアミックス)WEBサイト「ゼノン編集部」にて連載
脚本:満斗りょう
監督:八重樫風雅
プロデュース:久松大地

●text/山下紗貴

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