生見愛瑠さんがGP帯連続ドラマ単独初主演を務める、火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系 毎週火曜 午後10時~10時57分)で、自称“運命の相手”の板垣律を演じる宮世琉弥さんにインタビュー。律を演じるに当たって意識したことや、共演者の印象などを聞きました。
本作はある事故で記憶喪失になり“くるり”と世界が一変した主人公・緒方まこと(生見)が、手元に残された男性用の指輪を手掛かりに“恋の相手”と“本当の自分”を探していくラブコメミステリー。記憶をなくし困惑するまことの前に、指輪がぴたりとはまる年齢もタイプも異なる3人の男性が現れたことで、謎が謎を呼ぶ恋の四角関係が幕を開ける。
◆本作はラブコメ要素だけではなく、ミステリーの要素も含まれていますが、脚本を読んだときの印象を教えてください。
ラブストーリーとして四角関係が繰り広げられるのですが、その中でまこととの1対1で見えてくるバックボーンがすごくミステリーで面白いなというのが台本を読んでの第一印象でした。男性たち1人1人にも思いがあって、その思いはここまでの3話ではまだ分からないところがすごく面白いですし、話数を重ねるごとにだんだんそのバックボーンが見えてくることもワクワクしますよね。僕も考察もののドラマをよく見ていて、楽しんで見るタイプなのですが、全部の話が1本の線じゃなくて、毎話毎話に波があるドラマになっていると思います。もちろん胸キュンが好きな人も楽しめるので、本当に台本を読んだ時は新感覚だなと思いました。
◆火ドラの印象は変わりましたか?
前クールの『Eye Love You』だったり、『君の花になる』もそうですけど、新しいことにチャレンジしているなと思います。今回もミステリー要素が混ざっていて、世界に向けてドラマを作っているんだなという印象が強くなりました。
◆律を演じるに当たって、どんな役作りをされましたか?
律君はとにかくかわいくというのがコンセプトになっていたので、動きをかわいくしています。あと、社長をしている姿とまことの前でいる姿というのは、自然と変わってしまうものだと思うので、そこの演じ分けは意識しています。まことに仕事の相談をされているときは、社長として律君がこれまで培ってきた経験をしゃべるようにしました。
◆他の作品でも共通して行う役作りはありますか?
現場で監督と相談して組み立てていく感じが多いです。あまり完璧に固めずに、現場で「こういうこともできます」という引き出しを開けて、組み立てていきます。
◆律との共通点はありますか?
好きな物や事に対して猛アタックするというのは、似ていると思います。ただ律君はいい意味でちょっと傲慢さがあって、「大丈夫。僕、お金とリサーチ力と情熱があるだけだから」みたいな“自分で言うんだ、このせりふ”みたいなことをさらっと言ってしまうタイプなので、そういったせりふは言いづらいところがあります。でも普段言うこともないようなせりふを、律君を演じているときは本当にそう思って言っているので、新しい感覚があります。
◆共演者の皆さんの印象や、現場での雰囲気を教えてください。
生見さんは年齢が一番近いですし、いつもすごく明るくて、ワンちゃんの話もしました。瀬戸さんはいろいろな現場を重ねて、すごく経験も豊富なことが背中を見ているだけで分かります。僕、音楽活動もやっているのですが、音楽活動をしていることを言ったら、その場で僕の曲を全部「帰りに車で聞くね」と言ってくださって。あとイジってくださったりもして、すごく優しい方です。楓珠さんは落ち着いている方なんだろうなと思っていたのですが、取材などでお会いしていくうちにちょっと天然な部分が見えてきて、面白い方だなと思います。
◆宮世さんは共演者の方とどのように距離を縮めるタイプですか?
僕、自分から積極的に行けないタイプなんです。なので、自然体でいるというのがいいのかなと思っています。今回の律君の役に関してもそうですけど、コミュニケーションを進んで取るというよりかは、しゃべりかけられたら、しゃべるという感じです。
◆それは律のミステリアスな雰囲気を出すため?
そうかもしれません。あと打ち解けるとすぐに皆さんと仲良くなれるのですが、ちょっと人見知りしてしまう方で…。
◆撮影現場で何か印象的だった出来事はありますか?
風船を取るため、木を登っていた律が降りてきて、ワンちゃんをよしよしする1話のシーン。ワンちゃんが怖がりすぎて、飼い主の方の足にずっとへばりついていて、そこから出すのが大変でした。ごめんねと思いながら、撮影してました。あと2話のまことにバラの花束を渡すシーンはバラがプレゼント用にしてはとても量が多くて(笑)。花束で渡したのに最後にまことの手元に残ったのは1本だけなんですけどね(笑)。
◆胸キュンシーンは角度を意識されて撮っているそうですね。
3人の男性はキャラクターも違うので、律君は律君っぽく胸キュンをしたいなと。律君はもちろんまことの気持ちも考えてやっていることなんですけど、猛アタックしてしまう性格なので、自分の気持ちをいい意味で優先して、まことの気持ちを無視してしまう部分もあるんです。そうやってぐいぐいリードするような感じは意識しています。
◆宮世さんがまことと同じ記憶喪失になってしまったら、どういう行動をすると思いますか?
きっと誰を信じていいのか分からない状態だと思うので、まずは絶対裏切らないであろう家族に会います。僕自身、普段から日常の「今回こういうお仕事があって、ここでこうして」みたいなことを家族に報告しているんです。それは記憶喪失だけじゃなくて、防災面としても何かあったとき用に、そういう共有は絶対にしていて。なので困った時はお母さん、お父さんにまず会っていろいろ話を聞いて、その話をまずベースとして信じたいなと思います。
◆では、思っていた自分とちょっと違うかもしれないという状況になってしまったら、以前の自分に戻しますか? それとも新しい自分として生きていきますか?
記憶だけでも思い出したいですね。それまで僕を支えてくださった人たちのことも忘れてしまっているというのはすごく悲しいことなので…。きっと性格を元に戻すことは難しいと思うので、記憶だけでも思い出して、その記憶と向き合いながら自分らしく生きていけたらいいなと思います。
◆最後に律の推しポイントを教えてください。
律君の推しポイントは、まことに猛アタックするかわいい男の子というところと、社長をしている姿は大人っぽくてギャップかなと思います。そういう律君のギャップにぜひやられてください。
PROFILE
宮世琉弥
●みやせ・りゅうび…2004年1月22日生まれ。宮城県出身。AB型。
番組情報
火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』
TBS系
毎週火曜 午後10時~10時57分
<配信>
◆U-NEXT Paraviコーナー
各話初回放送直後配信
◆TVer・TBS FREE
各話初回放送終了直後から最新話を無料配信
<キャスト>
緒方まこと:生見愛瑠
西公太郎:瀬戸康史
朝日結生:神尾楓珠
板垣律:宮世琉弥
平野香絵:丸山礼
早瀬類:高野洸
今野愛:小日向ゆか
豊田美緒:村方乃々佳
井口太郎:肥後克広
立川杏璃:ともさかりえ
井口千草:片平なぎさ
<スタッフ>
製作:大映テレビ、TBS
脚本:吉澤智子(『ダメな私に恋してください』『初めて恋をした日に読む話』『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~』ほか)
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
主題歌:Da-iCE「I wonder」(avex trax)
プロデューサー:八木亜未(『テセウスの船』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』ほか)
演出:松木彩(『半沢直樹』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』ほか)
大内舞子(『TOKYO MER~走る緊急救命室~』『フェルマーの料理』ほか)
編成:武田梓
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/darekoi_tbs/
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