「キングオージャー」酒井大成&「ドンブラザーズ」樋口幸平が“VS”シリーズで激突!撮影秘話やレッドならではの思いも明かす

特集・インタビュー
2024年05月05日
左から)樋口幸平、酒井大成

スーパー戦隊“VS”シリーズ30作目は、「キングオージャー」が「ドンブラザーズ」&「キョウリュウジャー」と夢の競演。クワガタオージャー/ギラ・ハスティー役の酒井大成さんとドンモモタロウ/桃井タロウ役の樋口幸平さんに、作品の印象や印象に残っているシーン、撮影を経て感じたお互いの魅力などを聞きました。

なお、現在発売中のTV LIFE(2024 No.9/5月10日号)では、酒井さんと樋口さんの別カット&コラムも掲載。抽選でサイン入り生写真が当たるプレゼント企画も開催中です!


◆「キングオージャーVSドンブラザーズ」の舞台は、昨夏の「キングオージャー」の映画にも登場した死の国ハーカバーカ。“キャスト全員が死んでしまった”という衝撃の幕開けになっています。

樋口:タロウとしては死には慣れているので、違和感はなかったです(笑)。

酒井:僕はなんでこんな死に方をするんだろうと驚きました(笑)。

樋口:「ドンブラザーズ」らしい“俺たち何してるんだろう?”感が脚本にちりばめられていて、1年ぶりのタロウ役でしたが、すぐに感覚を取り戻せました。せりふの言い回しなども当時のままで、演じていて心地よかったです。

酒井:「キングオージャー」にはなかったトンデモ展開で(笑)、楽しんで演じられました。これこそが「ドンブラザーズ」の魅力だよね。

樋口:逆にバーチャルプロダクションを使った大迫力の映像美は「キングオージャー」ならではだなと。僕はこのような撮影は初めてで、何もないのにあるように演じるのが難しくて。これを1年間やり切った「キングオージャー」の皆さんは本当にすごいなと感心しました。

◆お二人は今回が初共演だそうですが、お互いの印象は?

樋口:大成の印象はまず目力が強い。特徴的な目をしていて、寄るだけで画がグッと締まるので、それはどんな作品にでも大きな武器になるでしょうね。あとは、表情の豊かさ。バシッと決めなきゃいけないシーンもしっかり魅せられる。撮影中も“今の表情いいな”と思うことが多々ありました。

酒井:僕も、幸平は目の印象が強いです。あと、本番直前まで「こういうプランはどうだろうか?」とお芝居の選択肢を探っているストイックさもあり、尊敬できるところがたくさんあります。

左から)樋口幸平、酒井大成

◆「ドンブラザーズ」は今回約1年ぶりの再集結となったかと思います。現場の雰囲気はいかがでしたか?

樋口:いい意味でみんな全然変わっていなかったです(笑)。久々に会ったので最初は少しだけ距離感があったのですが、約1年半を共にした仲間たちなので、すぐに当時の関係性に戻れて。この後10年、20年たってもきっとこの関係性は変わらないのだろうなと思いました。

酒井:僕は幸平とのシーンがほとんどで「ドンブラザーズ」の皆さんとご一緒させていただいたのは約1日だったのですが、本当に仲がいいなという印象で。僕らも仲が良く、また明るいメンバーが多いので、一瞬で皆さんと溶け込めた気がしています。

樋口:スーパー戦隊シリーズ恒例といいますか、それぞれ作品を旅立った後にまたみんなでお芝居ができる幸せを感じましたね。僕自身、自分を見つめ直す機会になりましたし、成長したみんなと一緒にまたお芝居ができる、こんな貴重な機会はないなと。あらためて「ドンブラザーズ」は僕の原点であり大切な作品で、今後も恩返ししていきたいなと思いました。

酒井:幸平はもちろん「ドンブラザーズ」の皆さんが後輩である僕らがやりやすい空気感を作ってくれ、本当に楽しかったです。そんな皆さんの姿を見ながら、もし僕らが1年後に「VSシリーズ」をやらせていただけることになったら「みんなどうなっているのかな?」と想像してワクワクしました。

◆お二方はこれまで“レッド”ならではのプレッシャーを感じることも…?

樋口:ありました。でも、それは歴代のレッドの方も同様で、レッドにしか分からない、ここに立たないと分からないことがあるのかなと。こういった取材やイベントなどで最初にコメントを言う…などもそうですが、レッドがその作品の“顔”になる、そこに対してのプレッシャーに1年半耐え抜いたというのは、今後の活動においても大きな財産になると思っています。

酒井:いま幸平が全部言ってくれたのですが(笑)、レッドって歴代の戦隊と比較されてしまいがちなんです。なので、僕も演じられる喜びをかみ締めつつ、不安と戦いながらやってきて…。でも、いろいろな経験を積み重ねながら、たくさんの方に支えていただいて、ようやくここまでやってこられたのかなと。そういう意味では、幸平は自分で引っ張っていけるのがすごいなと思いながら見ていたよ。

樋口:ありがとう。でも、僕からしたら、大成がそうやって皆さんに感謝を感じているところがすてきだと思うんです。世の中には周りの方に助けてもらっていることに気づけない人もいるので。それに大成は引っ張っている感覚がなかったとしても、みんな大成を愛しているからついていっているし、結果「キングオージャー」がこんな大作になっていることがチームの強さを表していますよね。

◆あらためて、それぞれの作品に感じた魅力は?

酒井:僕らは他の俳優さんが演じているのを想像できないくらい、みんな役にぴったりなところ。そして、王様以外のキャストも素晴らしい方々ばかりで、全員怖いぐらいに仲がいいんです(笑)。撮影を終えた今、奇跡的に集まったメンバーであることをあらためて感じますし、皆さん優しく、いつも僕のことを気にかけてくれ、心からこのメンバーで良かったなと思います。

樋口:作品に対する愛情や情熱はもちろん、それぞれが持つキャラクターに負けない人間性ではないかなと。だからこそ井上敏樹さんが作り上げたキャラクターをしっかり全うできたのだと思っています。僕がモモタロウ、別府由来がサル、志田こはくがオニ、柊太朗がイヌ、鈴木浩文がキジ…と、このメンバーだったから「ドンブラザーズ」はうまくいったんじゃないかなと。この「ドンブラザーズ」という作品と僕らがうまくマッチしていたように感じています。

左から)樋口幸平、酒井大成

◆最後に、今作において印象的なシーンや見どころを教えてください。

樋口:僕はやっぱり、タロウが「縁ができたな」とおなじみの決めぜりふを発するシーン。1年ぶりに口にしたのですが、これからも大事にしていきたい、すてきな言葉だなと感じました。

酒井:僕はギラが餅を喉に詰まらせて、タロウがそれを取ってあげようとするシーンかな。僕の口の中に手を突っ込んだ人は、幸平が生まれて初めてです(笑)。

樋口:縁ができたな!(笑) 「ドンブラザーズ」のみんながそろって変身するのも、これが最後かもしれませんので、ぜひその雄姿を見届けていただきたいです。

酒井:「キングオージャーVSキョウリュウジャー」では、「キョウリュウジャー」の皆さんが10年ぶりに再集結してくださって。キョウリュウチェンジのシーンもすごくカッコいいので、ぜひ併せてご注目ください!

SPECIAL TOPIC

◆今後“VS”したいことは?

酒井:お芝居に活かすべく、感情や表現の幅をもっと広げたいなと思っていて、芸術など“新しいもの”に触れられたらと。それは人もそうで、さまざまな人と出会い、人間力を高めることにつなげていけたらと思っています。

樋口:2024年は「ドンブラザーズ」関連の撮影を全て終え、新たなスタートとなる年なので、俳優としても人間としても大人になるというのを目標に掲げていて。現場でたくさん学び、より努力していきたいです。

PROFILE

酒井大成
●さかい・たいせい…199841日生まれ。福岡県出身。A型。「レプロ30周年主役オーディション」に合格して芸能界入り。ドラマ『親友は悪女』でのドラマ初出演を経て『王様戦隊キングオージャー』で初主演を務めた。

樋口幸平
●ひぐち・こうへい…20001130日生まれ。兵庫県出身。B型。近作は、ドラマ『Maybe 恋が聴こえる』『体感予報』『キューピッドがいるラブホテル』など。現在、ドラマ『約束 ~16年目の真実~』(日本テレビ系)に出演中。

●photo/中村功 text/片岡聡恵

作品情報

Vシネクスト2本立て「キングオージャーVSドンブラザーズ」「キングオージャーVSキョウリュウジャー」
2024426日(金)より新宿バルト9ほか期間限定上映中

 「キングオージャーVSドンブラザーズ」
酒井大成、渡辺碧斗、村上愛花、平川結月、佳久創、池田匡志
樋口幸平、別府由来、志田こはく、柊太朗、鈴木浩文、石川雷蔵、宮崎あみさ、タカハシシンノスケ、富永勇也

 「キングオージャーVSキョウリュウジャー」
酒井大成、渡辺碧斗、村上愛花、平川結月、佳久創、池田匡志、川名輪太郎
竜星涼、斉藤秀翼、金城大和、塩野瑛久、今野鮎莉、丸山敦史、飯豊まりえ
原作:八手三郎

「キングオージャーVSドンブラザーズ」 脚本:高野水登 監督:加藤弘之
「キングオージャーVSキョウリュウジャー」 脚本:金子香緒里 監督・アクション監督:坂本浩一

製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
配給:東映ビデオ

リリース情報

2024109日(水)Blu-rayDVD発売

・特別版ドンブラVer.(初回生産限定)
・特別版キョウリュウVer.(初回生産限定)
DVD15,000円(税別)
Blu-ray16,000円(税別) 

・通常版
DVD5,000円(税別)
Blu-ray6,000円(税別)

公式HPhttps://www.toei-video.co.jp/vcinext-kingdonkyouryu/

下記の「CTAボタン」を設定することで、ユーザーがスマートフォンで記事詳細ページを開いた際に「続きを読む」の下に「CTAボタン」を2つ追加できます。上段「CTAボタン」に設定したものは上に表示、下段「CTAボタン」に設定したものは下に表示されます。
2025冬ドラマ最新情報まとめ2024→2025 年末年始・お正月特番一覧