ドラマフィル『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』(MBSほか 毎週木曜 深夜1時29分~ほか/見逃し配信あり)でW主演を務める山崎まさよしさんと酒井大成さんにインタビュー。印象に残っている料理や、今後の見どころを聞きました。
本作は大人の色気をまとった50代のイケオジ有名料理研究家・三ツ矢歩(山崎)と、元球児で、ピュアで真っすぐな雑誌編集者・石田友也(酒井)がおいしいごはんと丁寧な生活によって心を通わせていくヒューマングルメラブストーリー。
◆原作や台本を読んで感じた、本作の魅力はどこでしょうか?
酒井:石田と三ツ矢先生が出会って、共に成長していく過程だと思います。そして、その間に料理があって、お互いの感情を後押しするところはこの作品を通して学べた部分でもあります。
山崎:年齢や性格も違う中、料理で結びついているところ。若者である石田君はそれで成長していくし、三ツ矢は自分の殻を破り、心を開くという、相乗効果でいい関係になれるところがいいなと感じました。
◆演じるに当たって心掛けたことや調べたことはありますか?
酒井:石田は大学まで野球をやっていて、そこから編集者になり女性ファッション誌からスポーツ雑誌担当に異動するので、詳しく調べたいな、体験したいなという思いがありました。なので、実際にバッティングセンターで素振りをしてみたり、編集者の知り合いの方に「毎朝メールをチェックする」「インタビューは全て文字起こしする」などどんな仕事をしているのか取材して落とし込めるところは落とし込んでいます。あと原作の石田に近づくためにたくさん食べるようにしたり、筋トレしたりして表面的な部分でも作っていきました。
山崎:原作を見たら三ツ矢は華奢なんですけど、僕もコロナ禍に入って細くなったので、このままでええかなと。それに、僕は音楽探求していて、料理研究とそんなに心持ちも変わらないだろうなと思ったので、料理研究家ということはあまり意識しませんでした。三ツ矢が作るのは創作料理なのでオリジナリティがあるし、フランスで修行していたんだとは思うんですけど、柔軟な考え方で作っていると思ったので。そこは音楽も柔軟にならないと作れないので、そういう心持ちでいました。
◆お互いの印象を教えてください。
酒井:山崎さんの初主演映画の時、僕まだ生まれてないんですよね。
山崎:それを聞いたときは結構ショックでした(笑)。
酒井:映画「月とキャベツ」で演じられたキャラクターが結構自由なキャラクターだったと思うのですが、それこそあて書きなのかなと思うくらい、僕が思っていた山崎さんのイメージと一緒でした。実際に山崎さんと撮影期間中にお話させていただいて、いい意味ですごく無邪気な方だなと思いましたし、そんな山崎さんに撮影中すごく助けられた部分もあって。山崎さんのような大人になっていきたいなと思いました。
◆山崎さんは酒井さんの印象はいかがでしたか?
山崎:本読みであった時の印象は、外見が原作の石田君にすごく寄っているなと思って、まるで本から飛び出してきたみたいな感じで、すごく合っているんじゃないかなと思いました。現場に入ったら、監督の言うことを僕はどちらかというと聞きたくないことは聞かない、自分に正直でわがままで、すっと右から左に抜けていくタイプなんです。だけど酒井君は監督とすごく真摯に向き合っていて、大したもんだなと。若いからこそ、これから経験やキャリアというのをどんどん積んでいくわけじゃないですか。それの邪魔はできないな、彼のキャリアを傷つけるような作品にはしたくないなと思っています。
◆毎話、おいしそうな料理が登場してきますが、印象的な料理は何でしょうか?
山崎:それは2人とも共通でね。
酒井:せーので言いましょう。
2人:鯛茶漬け!
酒井:そろった! 鯛茶漬けは原作を読んだ時から、「おいしそう」と思っていたんです。他にも原作で出てくる料理を実際に食べて、どれもおいしかったですが、一番響いたのは鯛茶漬けです。
山崎:僕はたまに漬けにしたブリでやっているんです。でも今回の鯛茶漬けはあんなに食べたの初めてやけど、おいしかったですね。
酒井:「夏野菜の揚げびたしぶっかけそうめん」もとてもおいしかったです。これも原作からの再現度もすごくて。
山崎:うらやましいな。僕は振る舞う方だったので、現場で食べられなかったんです。なので、家で揚げ浸しではないけれど、ぶっかけそうめんを作って食べました(笑)。
◆料理も見どころの一つですが、ご自身の自炊事情はいかがですか?
酒井:僕は恥ずかしながらあまりしないんです…。ですが、この撮影をきっかけにすごく興味が湧いてきました。作中で実際に僕が1品を作るシーンがあるのですが、自分が作ったその料理を昼休憩の間に、お弁当と一緒に並べて置いておいたら、スタッフさんたちが喜んで取ってくれていたんです。それに喜びを感じたので、撮影が終わってちょっと落ち着いたら、また作ろうかなと思っています。
◆最初は何を作りましょうか?
酒井:それこそこれから夏で暑くなってくるので、揚げびたしぶっかけそうめんは作ってみたいです。
◆山崎さんは先ほどブリ茶漬けやぶっかけそうめんを作ったと話されていましたが、普段からキッチンに立たれているんでしょうか?
山崎:撮影中できなかったですけど、パスタとかチャーハンとか。家族が無類の麺食いなので、麺類系が多いですね。今度、鯛茶漬けを作ろうかなと思います。
◆最後に、今後の作品の見どころを教えてください。
酒井:3話から薫(丸山智己)が出てきて、石田の中で薫に対する嫉妬や三ツ矢先生への感情に気づきます。その石田の葛藤をぜひ見ていただきたいです。そして、薫やシゲさん(宇野祥平)をはじめとする個性的なキャラクターがどんどん出てくるので、そこもぜひ楽しみにしていてください。
山崎:日頃、三ツ矢先生と呼ばれているけれど、1人の人間で弱い部分もあるところ。あとは三ツ矢さんが感情を爆発させるところは注目です!
PROFILE
山崎まさよし
●やまざき・まさよし…1971年12月23日生まれ。滋賀県出身。A型。
酒井大成
●さかい・たいせい…1998年4月1日生まれ。福岡県出身。A型。
番組情報
MBSドラマフィル枠『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』
MBS:毎週木曜 深夜1時29分~
テレビ神奈川:毎週木曜 深夜1時~
テレ玉:毎週月曜 深夜0時~
群馬テレビ:毎週火曜 深夜0時30分~
とちテレ:毎週水曜 深夜1時~
チバテレ:毎週木曜 午後11時~
<配信>
TVer、MBS動画イズムで見逃し配信1週間あり
FODにて見放題独占配信
<出演>
山崎まさよし、酒井大成
<スタッフ>
原作:松本あやか『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』(ぶんか社刊)
監督:野尻克己(ドラマ『きのう何食べた?』、映画「鈴木家の嘘」)
脚本:吉川菜美(Netflix「彼女」、映画「交換ウソ日記」)
音楽:原田智英
制作プロダクション:レプロエンタテインメント
製作:「三ツ矢先生の計画的な餌付け。」製作委員会・MBS
ドラマ公式HP:https://www.mbs.jp/mitsuyasensei
ドラマ公式X&Instagram:@mbs_dramaphil
ドラマ公式TikTok:@drama_mbs
●hair&make/島徹郎(juice)(山崎)、茂木梨沙(酒井) styling/庄 将司