依子の人気BLコミック「シュガードッグライフ」(一迅社刊)をドラマ化した本作。童顔&低身長で料理上手な大学生・桜庭唯純(田中洸希/SUPER★DRAGON)と、天然たらしな警察官・天沢恭丞(多和田任益)が、誤補導をきっかけに知り合い、“おうちごはん”を通じて惹かれ合うラブストーリーだ。
ピュアな2人が展開する“じわキュンラブ”に、毎話SNSでは「あまいす、ずっと一緒にいて」「いや~、癒されるわ~」「ホワホワしてて安心して見ていられる」など、まさに甘く心を溶かされている多くのファンの声が。
少しずつ近付く2人の心の距離――来たるクライマックスを前に、田中さんと多和田さんが、役との共通点や演じる上で心掛けていること、互いのキャラクターの“キュン”ポイントなどを聞いた。
◆まず、最初に原作を読んだ際の印象は?
田中:全体的にほのぼのしていて、“じわキュン”という言葉の通り、ほほ笑ましくなったり、キュンキュンできる部分がたくさんある作品だなと思いました。それと同時に、僕なりに唯純というキャラクターをどう表現しようか…というのはすごく考えましたね。
多和田:確かに。僕自身、初めて読んだ時からスッと物語の世界観に入っていけたので、まだBLを読んだことがない、という方にもぴったりの作品だと思います。洸希君も言ってくれましたが、ほのぼのできて、すごく心が温まる作品なので、ぜひ多くの方に手に取っていただきたいです。
◆演じるキャラクターとご自身の共通点は?
田中:唯純はギャップがすごいキャラクターで、ツンデレさも魅力ですが、素直になれないところは似ているのかなと思います。例えば、同期や後輩に褒められてもついごまかしてしまい、ありがとうと言えなかったり…。
多和田:そうなの?(笑)天沢は天然たらしと言われていますが、僕もときどき発言や距離感が思わせぶりだと言われることがあって。自分では分からないのですが、そういう部分は通じているのかもしれません(笑)。
◆演じる上で心掛けていることは?
田中:ギャップを表現するに当たって、シーンごとのメリハリを意識しています。テンション感を大切にして、唯純の良さをより表現できたらいいなと。そして、唯純は“ザ・ツンデレ”なせりふが満載ですが(笑)、そこは楽しみつつもちょっと苦戦しているので、いろいろ試してつかんでいきました。
多和田:天沢はやはり天然のあんばいが難しくて、あくまで無自覚に見えるラインを探りながら作っていきました。でも、洸希君と一緒に演じる中で生まれるものもあって、一番はそれを大切にしたいなと。唯純君をはじめ、他のキャラクターと対面した時のバランス感をその場ですぐにキャッチして、都度お芝居に生かしていたつもりです。
◆劇中同様に仲良しなお二方ですが、お互いの第一印象は?
田中:初めてお会いする前にもちろん調べたんですけど…
多和田:えっ、恥ずかしい(照)。インターネットで?
田中:そう、インターネットで(笑)。その時点できっと優しい方なんだろうなと思っていたのですが、本読みの時にお会いしてあいさつしたら、もう誰もが幸せになること間違いなしレベルの満面の笑みで「おはようございます」って返してくれて(笑)。
多和田:“マシマシ”にしてん。
田中:“ニンニクマシマシ”みたいに言わないでください(笑)。
多和田:「ラーメン二郎」好きやん?
田中:いや、好きですけど!(笑)でも、たわちゃん(多和田)はやっぱりすごく優しくて、日々楽しく撮影できました。
多和田:それは僕も同じ。でも、当初は年齢が10歳くらい離れているので、ジェネレーションギャップがあるんじゃないかな、大丈夫かな、と不安もあったんです。それがいざ会ったら全くそんなことを感じさせず、フランクに笑顔であいさつしてきてくれて…。「全然いけるやん、この子!」と。
田中:ははは!「いける」って!(笑)
多和田:あと自分で「人見知り」と言っていて、確かにそういう雰囲気はあったんですけど、全くとっつきにくい感じではなかったというか。なじんだらすごく人懐っこい子なんだろうなと思ったんです。あと、洸希君のことは以前からアーティストとしての顔は知っていたので、俳優としての顔も見られるなんてすごくぜいたくだな…と、オタク的なことを考えたりもしました(笑)。
◆本作は“おうちごはん”もテーマのひとつですが、お2人が好きな“おうちごはん”は?
田中:みそ汁かな。仕事で疲れて帰った時の母のみそ汁はもう別格ですね。いつもいろいろ料理を作ってくれて、全部おいしいんですけど、特にみそ汁は染みます。
多和田:いい息子…。「全部おいしい」ってしっかり書いておいてください(笑)。
田中:ははは! おふくろの味ですね。
多和田:僕は自分で料理することも多くて、何でも食べるのですが、一番好きなのはカレー。子供の頃から大好きで、当時「カレー食べたい」と母親にねだったら「この間も食べたやん。そんなに食べたいなら自分で作って!」と言われて(笑)、ルーの箱に書いてある作り方を見ながら姉と弟と3人で作った思い出があるんです。なので、一番最初に覚えた料理もカレーでした。
◆全話を通して、台本を読んで“キュン”としたシーンは?(※取材時は下記シーン撮影前)
田中:天沢さんの誕生日(第7話)のシーンです。唯純が天沢さんのためにこっそりケーキを作ったりいろいろ用意をしたものの、「実家で祝ってもらう」と電話があって、自分も飲み会だとうそをついて…。それを察して天沢さんが帰ってきたシーンは、もうキュンというか感動しましたね。台本を読んでいて、特にいいシーンだなと思いました。
多和田:本当にいいシーンだよね。僕が楽しみにしているのは…太極拳(第5話)のシーンかな(笑)。ちょうど何日か前にも練習に行ってきて。
田中:その動画見たんですけど、もう慣れてない感が満載なんですよ!(笑)僕は天沢さんの動きを見てまねするだけなので、めっちゃ楽しみですね(笑)。
多和田:僕も普段から踊っているんですけど、太極拳とダンスは全然違うというか、わけが分からなくて…(笑)。まだ復習している最中なんですけど、きちんと落とし込んで、本番では“太極拳いつもやってるんだな”っていう説得力を持たせられるように頑張ります!
◆お互いのキャラクターの“キュン”とするところは?
田中:天沢さんは唯純を心配してくれるところはもちろん、きちんとしなきゃいけないところでしっかり注意してくれるところがいいなと思います。心から優しい証拠ですし、厳しい一面もあるところがカッコいいですよね。
多和田:唯純君は、天沢を思い続ける一途さと素直なところ。恥ずかしくて本心を言えないとか、あまのじゃくな態度をとっちゃうこともあるんですけど、天沢のことを考えているんだなっていうのがすごく伝わってくるので。例えば、コンビニでお弁当を選んであげるのもそうですが、相手のことをきちんと見ていないと「ご飯作りに行こうか」っていう提案もできないと思うので。そういうところが好きだし、やっぱりツンデレさがかわいらしいですよね。すごくバランスのいい人柄だなと思います。
◆それぞれお芝居をするうえで心掛けていることは?
田中:あまり作り込まないようにしています。僕は作り込み過ぎると変に空回りしてしまうので、いい感じに自分らしさを残しつつ、キャラクターを立たせるお芝居ができたら、というのはどの作品でも意識しています。
多和田:僕も原作者さんや脚本家さんの“ここは大事にしたい”という部分はしっかり守りつつ、自分が演じる意味を考えながらやるようにしています。多少は個性が出た方が役としても面白いし、それが作品の魅力にもなると思っているので、とらわれ過ぎずにできたらいいなと。柔軟性を大事にしています。
◆本作において、演じる上で意識的にやっていたことは?
田中:唯純はいわゆるツンデレなんですけど、監督ともお話しながら、いい意味で分かりやすく“ギャップ萌え”していただけるように頑張りました!
多和田:僕は、このドラマにおいて天沢の天然たらしぶりが結構ポイントになっていると思っていて。というのも、天沢のそういうところを受けて唯純君がドキドキしたり、感情が動いていくわけで、天沢がその渦を起こすことが多いんです。なので、そこは洸希君に自然とドキドキしてもらえるように、僕がしっかりやっていかないといけないなと思っていました。
◆SUPER★DRAGONさんが歌唱する本作の主題歌「Sweets」について。
田中:この曲はジャンルで言うとPluggnB(プラグンビー)になるのですが、かわいらしくポップで、EDMの要素もある曲になっています。曲名の通り、甘くありながら、サウンドからは力強さも感じられる…つまり、この曲は唯純君ですね(笑)。
多和田:すげ~!(笑)
田中:あと、パフォーマンスがとにかくかわいらしいんです。このドラマの主題歌ということで、振付師さんが僕に「かわいさ全開でやってね」とおいしいパートをいくつも作ってくれて! なので、そこは超かわいくやっています(笑)。
多和田:えっ、めっちゃ見たい…。
田中:見せます(笑)。今までのSUPER★DRAGONにはなかったテイストの楽曲で、新しい風が吹いた感覚なのですが、きっと皆さんに刺さるんじゃないかなって。そして、なによりこのドラマにぴったりの楽曲だなと思っています。
◆最後に、読者へのアピールをお願いします。
田中:本当に心温まる作品で、BLを見たことがない方でも物語に没入していただけると思います。キュンキュンだけでなく、感動できるシーンもあるので、ぜひ最後までご覧いただいて幸せな気分になってほしいです。
多和田 洸希君が言ってくれた部分はもちろん、料理も1つの注目ポイントだと思っています。時間帯的に飯テロですが(笑)、僕らと一緒にご飯を食べてもらったり、大切な人に作ってあげようと思うきっかけになればうれしいなと。物語と合わせて、ぜひ料理も楽しんでいただけたらと思います。
PROFILE
●たなか・こうき…2003年2月27日生まれ。東京都出身。B型。SUPER★DRAGONのメンバーとしても活躍。現在、ドラマ『そんな家族なら捨てちゃえば?』にも出演中。
●たわだ・ひでや…1993年11月5日生まれ。大阪府出身。A型。ダンスエンターテインメント集団「梅棒」のメンバーとしても活動。
番組情報
『シュガードッグライフ』
ABCテレビ(関西)
毎週日曜 午後11時55分~
テレビ朝日(関東)
毎週土曜 深夜2時30分~
※その他地域でも放送中
※ABCテレビでの放送後、TVer・ABEMAで見逃し配信
番組公式HP:https://www.asahi.co.jp/sugardoglife/
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