ドラマプレミア23『Qrosの女 スクープという名の狂気』(テレ東系 毎週月曜 午後11時6分~11時55分)で謎のCM美女・市瀬真澄とニューハーフキャバクラで働く橘ミクを一人二役で演じる黎架さんにインタビュー。初のドラマ出演となる黎架さんに役や撮影などについて聞きました。
本作は「アクセス」で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した誉田哲也が、新境地に挑んだ「芸能界」と「週刊誌」を舞台にした長編小説「Qrosの女」をドラマ化。話題のCM美女の正体を巡って、芸能界、週刊誌業界だけでなく一般人までも巻き込んだミステリーとサスペンスが入り混じる物語が展開される。
◆出演が決まったときの感想を教えてください。
オーディションで出演が決まったのですが、受かったと聞いたときは泣いて喜びました。周りにいた方々も一緒になって喜んでくださって、今まで頑張ってきて良かったなと思いましたし、皆さんへの感謝の気持ちが一番大きかったです。
◆オーディションはいかがでしたか?
これまで何回かオーディションは受けてきていたのですが、その経験から学ぶことも多かったですし、それを踏まえて物怖じせずに自分を隠さずいこうと全力で取り組みました。でも、まさか受かるとは思っていなかったので驚きました。
◆周りの方からの反響はいかがでしたか?
上京してから1年弱、レッスンの日々だったので、周りの方が私よりも喜んでくれました。デビューまで不安があったりもしたのですが、「ここまで信じてやってきてよかったね」と言ってくださる方がたくさんいて。私よりも強い思いを持って応援してくれた方が身近にいたんだなと強く実感しました。
◆原作や台本を読んで作品の印象はいかがでしたか?
情報過多な世の中になってきて、どの情報を信じればいいのか、自分がどう発信するのかというのが課題だなと思っていて。世の中の課題を考えさせられるような、今の世の中だからこそ響く作品だと思います。
◆作品を通して学んだことはありますか?
私が演じる真澄を通して、「こういう状況だとこういう気持ちになるんだな」と知ることができました。真澄は、“謎のCM美女”として正体を探られたり誤った情報で誹謗中傷を受けたりして、私の中でつらい感情が生まれたこともあったのですが、その中でも助けてくれる方、見てくれている方が真澄の周りにいて。つらいことがあっても周りの方への感謝を忘れずに、目を向けるべきところに向けないといけないなと感じました。
◆初のドラマ出演で一人二役を演じられていますが、実際に演じられていかがでしたか?
初めて役を頂いて、その上それが二役という貴重な経験をさせていただきましたし、現場で吸収できるものがすごく多くて、演じる上で大切なことをたくさん学ばせていただきました。
◆演じ分けで難しかったことはありましたか?
ニューハーフ嬢のミクちゃんの役はとても苦戦しました。私自身、普段テンションがすごく高いわけではなく、意見を言う方でもないですし、目立つ方でもないので、真澄に共感する部分が多く、ミクちゃんのように接客でお客さんを盛り上げたりする経験がないので、感覚をつかむのが難しかったです。なので、ニューハーフ嬢の方の動画をたくさん見て、しぐさや声のトーンを研究しました。劇中でも、髪を耳にかけたり、ボディータッチを多めにしたりしています。
ただ、真澄も感情を表にあまり出さないからこそ、表情などにどういった変化をつけていいのかと悩みました。モニターを見ながら少しずつ感情が分かるように変えていったので、そのあたりも注目していただけるとうれしいです。
◆普段の真澄とCMに出ているときの真澄ではまた雰囲気が違いますが、CMのときはどのように演じられましたか?
違う業界にいた人間がスカウトされてCMに出たので、慣れていない初々しさやなじめない孤独感を意識して演じました。
◆ベテランの方も出演されている作品ですが、共演者の方の演技で勉強になったことはありましたか?
一緒のシーンが多かった、主演の桐谷健太さんの演技がとても勉強になりました。オーラや目に見えないものを感じさせられる演技をされていて、迫力がある表情に惹かれるんですよね。桐谷さんの目を引くような演技や表情を現場でたくさん研究していました。
◆本作が初めてのお芝居になりますが、初めての現場の雰囲気はいかがでしたか?
最初は不安の中撮影現場に行ったのですが、スタッフさんやキャストさん、皆さんが本当に優しくて。一つの作品をみんなで作り上げるという熱量をすごく感じました。現場ってこんな感じなんだなと圧倒されましたし、撮影がすごく楽しかったです。
◆撮影が終わったときの心境はいかがでしたか?
無事に終わってホッとした気持ちもありましたが、3か月皆さんと一緒に撮影してきて寂しい気持ちもありました。皆さんそれぞれの役割を全力でやられていましたし、それを見て学ぶことや衝撃を受けることもあって、いろいろなものを吸収することができました。この経験を本当に大事にしなきゃなと思いましたし、作品が終わっても今後に生かしていくということを忘れずにやっていきたいと思います。
◆『Qrosの女』はご自身にとってどういう作品になりましたか?
デビュー作であり、宝物のような忘れたくないものになりました。このステップを踏まえて、これからも頑張っていきたいです。
◆謎めいた役を演じられていますが、ご自身の謎を明かすとしたら?
皆さんに見せる顔よりも、一人のときの方がテンションが高いです。一人でカラオケをしたりするのですが、そういうときの方が今まで人に見せていない黎架がいるんじゃないかなと思います(笑)。
◆今後役者をやっていく上で目指している方はいらっしゃいますか?
殺陣やアクションができるカッコいい女優さんに憧れていて、今は殺陣のレッスンを重ねています。空手を4歳からやっているので、運動神経の面では自信がありますし、スポーツが大好きなので、アクション系のオーディションも頑張っていけたらと思っています。
◆ドラマの終盤の見どころを教えてください。
物語全体として、登場人物たちの関わり方が変わっていったり、最後に向けて心情の変化が大きくなっていくので、そのあたりに注目していただきたいです。
PROFILE
黎架
●れいか…2004年4月2日生まれ。新潟県出身。A型。
スタイリスト:Masumi Yakuzawa
ヘア&メーク:遠藤康弘
番組情報
ドラマプレミア23『Qrosの女 スクープという名の狂気』
テレ東系
毎週月曜 午後11時6分~11時55分
全国どこからでも「TVer」でリアルタイム配信
広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東 HP、TVer、Lemino)で見逃し配信
出演:桐谷健太、影山拓也(IMP.)、黎架、田村保乃(櫻坂46)、増子敦貴(GENIC)、なえなの、三浦孝太、川島海荷/岡部たかし、哀川翔 ほか
原作:誉田哲也「Qrosの女」(光文社文庫)
脚本:服部隆
監督:守屋健太郎・上田迅・頃安祐良
音楽:遠藤浩二
チーフプロデューサー:森田昇(テレビ東京)
プロデューサー:本間かなみ(テレビ東京)、渡邊竜(松竹)、松田裕佑(松竹)
制作:テレビ東京 松竹
製作著作:「Qrosの女」製作委員会
©「Qrosの女」製作委員会