宮近海斗と葵わかながW主演を務めるテレビ朝日系オシドラサタデー『ホンノウスイッチ』(毎週(土)後11・00)が2025年1月11日にスタートする。累計78万部突破の同名人気漫画が原作で、宮近と葵が演じるのはそれぞれ別のゲーム会社でプランナーとして働く幼なじみの秋山聖と星小和。物心つく前からずっと一緒に育ってきた2人が長年封印してきた自分の気持ちと向き合い、遅れてきた初恋を始めるピュアラブストーリーだ。クランクインに先駆けて行われた2人のインタビューをお届けする。
◆今作のオファーが来た時は、どんなことを思いましたか?
宮近:まずは『オシドラサタデー』という、これまで先輩方や後輩が活躍してきたすごく愛されている枠に自分も出演できるのがうれしかったです。今回は『ホンノウスイッチ』という作品だとお聞きして原作を読んだら、僕には真っすぐすぎて(笑)。聖もそうですけど、小和ちゃんも。2人共想いが真っすぐなんですよね。そんなすてきで純粋な物語をワールドツアーのニューヨーク公演の時期に読んだので、街並みは賑やかだったんですけど、僕まで心が純粋になりました(笑)。自分が演じさせていただくからにはその純粋さを皆さんに一生懸命お届けして、皆さんにもピュアな気持ちになっていただきたいです。
葵: 私は今まで恋愛作品をあまり経験したことがなかったので、「え、私ですか?」というのが第一印象でした。読み合わせをしたのですが、小和をどういう風に自分に落とし込めばいいのだろうと、まだ少し模索中です。ただ、聖と小和の空気感というか、その温かさがすてきな原作なので、ドラマでもそういう空気感を出せればいいなと。それを見てくださった方がほっこりできたり、“幼なじみ同士の恋”に憧れを持ったり。そうやって一緒に楽しんでいただける作品にできたらと思います。
◆ラブストーリーというジャンルは大きなチャレンジになりそう?
葵:そうですね。今作は特に恋愛にすごくフォーカスされていて。ある意味、みんなの夢をかなえてくれているようなところがあって、見る側としてもその夢を見たいと期待するところもあるでしょうし。でも、そういうみんなが憧れるキラキラしたものを実際に体現するのは、かなりハードルが高いだろうなと。
宮近:僕はお芝居の経験自体がそんなに多くないので、ラブストーリーだからどうするとか、そういう住み分けがまだ分からなくて。ただ、ラブストーリーが観たい方にこそ観ていただきたい作品なので、チームのみんなとしっかり作っていきたいです。それが皆さんに届いた時にラブという部分で心を動かせるように、僕も模索しながら頑張りたいです。
◆ご自身と役柄との共通点はありますか?
宮近:僕は27歳で、聖は26歳。世代はほぼ変わりませんし、働いている環境は違えど、今という時代に生きていて、いろんなことにもまれながら自分のしたいことをしている人生は近しいところがあって親近感を覚えました。ただ、僕はグループとして表に立っている時は聖のように穏やかではなく割りと賑やかなので、そこは違いますかね。普段までずっと賑やかなわけではないので、その時は重なるかなと思います(笑)。
葵:私は言いたいことをはっきり言えるところは似ているかもしれません。大きくジャンル分けしたら同じグループに入りそうな(笑)。でも、細かく見ていくと結構自分とは違うんんです。小和はゲーマーですけど、私はゲームがすごく下手ですし。下手すぎて趣味にできなかったタイプです(笑)。なので、思考回路もまた違うんだろうなと。あと、小和は男勝りで、言葉も強いんです。それは聖に対して砕けていたり、聖という男の子の幼なじみと育ってきたりした影響なのかもしれません。私は姉妹しかいなかったので、それとは違う育ち方をしてきたんだろうなと。そういう部分で違いはありますが、そこが小和の良さでもあるので、チャーミングに見せられたらなと思います。
◆宮近さんから見た小和、葵さんから見た聖はどう映っていますか?
宮近:いろんな物事が展開していく中で、いつもきっかけになっているのが小和ちゃんで。おてんばで、素直な面も素直になれない面もあって。その飾っていないところがすごくかわいらしいんですよね。1話では恋人に振られて酔っ払って。それだけでもかわいらしいんですけど(笑)、その後に聖と距離が近づいて照れてやっぱり素直になれないところも、かわいらしいなと思いました。
葵 聖も素朴なんですよ。全然擦れていないですし、卑怯さもないです。こんなにピュアで真っすぐで邪気がないって、すごいですよね。女性スタッフさんたちとの間で「こんなに何でも話を聞いてくれる人いない」って話題に上ったのですが(笑)、多分今までもずっとそうだったんでしょうね。小和が自分の話をいっぱいしても、聖は何でも聞いてくれそうですし。そういうのって基本面倒くさくなるじゃないですか。自分の両親を思い浮かべても、お母さんはいっぱい話しているけど、お父さんは相槌1回くらいしかしてなくない? みたいなイメージがあって(笑)。こんなに真剣に話を聞いてくれて、しかも温かい気持ちにさせてくれて。冬のコタツを連想するようなキャラクターだなと思いました。
◆共演は『インフルエンス』(2001年)以来2度目ですが、お互いの印象はいかがですか?
宮近:前回は同じシーンがなかったような…ありましたっけ?
葵:一瞬だけ。
宮近:あ、そうだ。僕がいじめているところを…。
葵:私が見ているというシーンでしたね。
宮近:その時はご挨拶した程度でしたよね。
葵:そうですね。
宮近:せりふの掛け合いもなく、待ち時間も会話できなかったので、今回が初めましてみたいな感覚ではあります。第一線で活躍されている女優さんという印象があるので、そんな方と一緒に作品づくりができるのはすごく頼もしいです。葵さんがどんな小和ちゃんを作るのか。それはきっと原作や脚本にあるヒントだったり、これまでのいろんな経験だったりが混ざってできていくんでしょうけど、その小和ちゃんを優しく包み込めるように。それが作品のよさにつながるように、僕も聖を作れたらなと。本読みでは僕も探り探りだったのですが、葵さんが僕のイメージする小和ちゃんの声だったので「あ、小和ちゃんがいるな」と温度を感じられて、撮影がより楽しみになりました。
葵:私は前回のクールですてきな宮近さんの役の印象が強く残っていて。だから今回またご一緒できると聞いて、“あの宮近さんだ!”と思ったのですが、前回がそういう役だったので…。
宮近:無口なヤンキーだったんです。
葵:それも少年院に入ってしまうような。そういう社会派のドラマだったんです。でも今回は180度違う役なので、どう演じるのだろうなと。そんな時、たまたまつけたテレビで宮近さんが激しく踊っていて、「え、これ宮近さんだよね!?」とすごくびっくりして。ますます聖をどう演じるのだろう、ご本人は普段どんな人なんだろうと分からなくなったのですが(笑)、本読みでご一緒して、普段はこんなに穏やかな方なんだと知りました。しゃべるペースや声のトーンも含め、もしかしたら素が一番聖っぽいのかなと。まだ知らない部分も多いですが、温かい空気感を一緒に作っていけそうだなと思いました。
◆これから撮影をしていく上で、どうコミュニケーションを取っていこうと考えていますか?
宮近:年齢的には同世代ですよね?
葵:私が1つ下ですね。
宮近:同世代の方と共演する時って仲良くなるものですか?
葵:なりますね。
宮近:なりますか!?
葵:現場の空気だったり、あまりコミュニケーションを取りたくないタイプの方もいらっしゃったりするので、それにもよりますけど。
宮近:葵さんはどちらですか?
葵:私はおしゃべり大好きです。
宮近:僕は人見知りなので、コミュニケーションを取るように心掛けます(笑)。
葵:2人のシーンが多いので、おのずとしゃべる機会は増えそうですよね。
宮近:そうじゃないと現場にいづらいですよね。長い時間をかけて一緒に作品づくりをしていきましょうという時に会話が全くないのは。そういう空気感は僕も苦手なので、作品に対しては真っすぐでありつつ、明るく楽しく。それも含め、楽しい作品だなと思える時間にしたいです。
◆一緒に盛り上がれそうな話題はありますか?
宮近:テレビはあまり観られないんですもんね?
葵:観られない時もありますが、観ます。宮近さんはよく観るんですか?
宮近:僕はめっちゃ観ます。バラエティもドラマも。何も考えずにつけるのはバラエティが多いですかね。あとはアニメや映画とかも…あの、この話、後でしておきます(笑)。共通点を探して、そこから会話を始めようと思います!
PROFILE
宮近海斗
●みやちか・かいと…1997年9月22日生まれ。東京都出身。O型。Travis Japanのメンバー。最近の出演作は、ドラマ『特捜9』『お迎え渋谷くん』『RISKY』『インフルエンス』、映画「少年たち」など。今作がドラマ初主演となる。
葵 わかな
●あおい・わかな…1998年6月30日生まれ。神奈川県出身。A型。最近の出演作は、ドラマ『おいち不思議がたり』『ブラックペアン』『Dr.チョコレート』、舞台『セツアンの善人』『アナスタシア』など。宮近とはドラマ『インフルエンス』以来の共演となる。
番組情報
オシドラサタデー
『ホンノウスイッチ』
テレビ朝日系
2025年1月11日スタート
毎週(土)後11・00~11・30
©テレビ朝日