声優・アーティストとして活動する夏川椎菜さんが、2024年7月18日にZepp Shinjukuにて「夏川椎菜 Revenge Live “re-2nd“」(以下、「re-2nd」)を開催。本ライブの模様を収めたBlu-rayが、2025年1月15日(水)にリリースされる。本ライブは、さまざまな理由から100%の形で開催できなかった「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」(以下、「Pre-2nd」)のリベンジと位置付けられた公演。セットリストは新曲1曲を除いて当時から変更しないというチャレンジングな内容となった。
今回は、本ライブにかけた想いやライブを終えてみての感想を夏川さん本人に直撃。また、12月28日に開催される『文化部特派員「宮田愛萌」年末最後に初イベントだよ』で楽しみにしていることもお聞きした。
◆2020年~2021年にかけて開催された「Pre-2nd」のリベンジライブと位置づけられた「re-2nd」。少し時間が経ちましたが、ライブを終えてみての感想をお聞きできればと思います。
まずはホッとしたという気持ちが大きいです。「re-2nd」は、「Pre-2nd」とほぼ同じセットリスト、同じステージセットでかつ衣装も同じというライブだったので、お客さんがどう受け取ってくださるのか分からないという怖さがありました。私としては100%の形で「Pre-2nd」ができなかったと感じており、もう一度やりたいという気持ちがあったのですが、それって独りよがりの考えなんじゃないかという不安と戦っていたんです。
◆不安と戦いながらライブ当日を迎えた。
はい。「前のほうがよかった」「新鮮味がなかった」と言われたらどうしようという不安がずっとありました。ただ、ライブが始まった瞬間、みなさんがたくさんの笑顔を私に届けてくれて。なかには、感極まって泣いてくださる方もいらっしゃいました。ライブが終わってからも、「このライブに参加できてよかった」という声が私の元にたくさん届いたんです。すごく嬉しかったですし、「受け入れてもらえてよかった」と、ホッとしました。
◆「Pre-2nd」のときはコロナ禍ということもあり、お客さんが声出しもできない状況でした。
そうなんです。制限があるなかで、そのときにできる最大限のエンタメをお届けしましたが、コロナ禍が明けてお客さんの声が戻ってきたときに、いま「Pre-2nd」をやったらどうなるのかなという想いが強くなったんです。
◆コロナ禍を経て、エンタメやライブへの想いが強くなった。
はい。コロナ禍前はライブやイベントって、当たり前に開催できるものだと勝手に思っていたんです。でも、「Pre-2nd」の開催が延期になるなかで、「当たり前じゃないんだな」ということが身に染みて分かりました。同時に、延期や中止って「行きたい」と思ってくれていたお客さんの楽しみを奪ってしまうということを痛感したんです。できるだけ悲しい思いをみんなにはしてほしくないなという気持ちが、コロナ禍で強くなりました。病気やケガもできるだけしないようにしようと思うようになりましたね。
◆ライブのMCでも、(ライブ当日に誕生日を迎え)28歳の抱負として「ケガをしない」とおっしゃっていました。
年齢を重ねてきて、少しの転倒が大ケガに繋がる可能性もあるなと思うようになって(笑)。でも、そういうケガでライブが延期・中止になったら申し訳ないので、最近は特に気を付けるようになりました。
◆先ほど「不安だった」というお話がありましたが、ライブ中はとても楽しそうな様子でした。
嬉しい! 私、ライブがすごく好きなんです。ヒヨコ群(夏川さんを応援する方々のこと)の嬉しそうな表情やペンライトを振ってくれている姿を見ると、一気に不安な気持ちや緊張が吹き飛ぶんですよね。ステージに立っているときは、不安0でした。
◆「Pre-2nd」を開催した2、3年前と比べて、成長は実感していますか?
「Pre-2nd」の頃って、ちょうどパフォーマンスが難しい曲がドッと増えたタイミングだったんです。また、当時はまだソロでのライブ経験も少なく、バンドを背負って歌うことも初めてだったので、色々と乗り越えなきゃいけない壁がありました。あの頃と比べると、ちゃんとバンドの生音を感じながら歌えていますし、ノリ感やグルーヴ感を出して歌うことができていると思います。「re-2nd」を通じて、ちゃんと自分は成長していると実感できました。
◆バンドのお話がありましたが、「re-2nd」のやり取りを見ていても、バンドメンバーとの雰囲気の良さが伝わってきました。
メンバーのみなさんは私のお喋りに付き合ってくれるんです(笑)。でも、意識していた訳ではなく、気が付いたらそういう関係性になっていたんですよね。リハーサルのときに一人で喋るのが寂しくて、何となくバンドメンバーに話を振っていたら、いつの間にかメンバーとかけ合うMCが定着していました。
◆夏川さんの誕生日を祝うサプライズ演出をMCであまり触れなかったことについて、バンドメンバーからツッコまれていましたね。
あれは違うんです、忘れていた訳じゃないんです! 「re-2nd」は私の誕生日当日の開催でしたが、実はスタッフさんのなかにも近い誕生日の方がいて! その方に私がサプライズを仕掛けていたんです。私はリハのときにもスタッフさんたちにお祝いしてもらっていたし、あの日はサプライズ過多だったんですよ……! それでちょっとばかり触れるのを忘れちゃっていて……。すみませんでした!
◆それもいい思い出になった。
そうですね(笑)!
◆ライブ全体が思い出深いとは思いますが、特に印象に残っている楽曲はありますか?
最後に歌った「クラクトリトルプライド」です。この曲は、そもそも「Pre-2nd」に向けて、お客さんと大合唱する曲が欲しいよねという話をしていて、田淵智也さんに作っていただいた楽曲なんです。コロナ禍が明けてからもこの曲を歌う機会はありましたが、そういった経緯があるので、ようやく念願が叶ったといいますか……。この曲でいちばん見たかった景色を見ることができました。
◆「re-2nd」Blu-rayの初回限定盤には、「Pre-2nd」の映像も収録されています。そういう意味では、成長を見比べてもらえますね。
見比べられてしまいますね(笑)。ただ、確実に「Pre-2nd」のときからはライブのやり方も変わっていると思いますし、成長している部分もたくさんあるので、ぜひ見比べてください!
◆12月28日には、TV LIFEのYouTubeとニコニコチャンネルで配信中の番組「文化部特派員宮田愛萌」の初イベントにご出演いただきます。
(番組MCの)愛萌ちゃんは、以前に私が出演していた舞台を見に来てくれたことがあるんです! そのときにご挨拶はしましたが、ちゃんとお話するのは初めてで。だから、どんなお話ができるんだろうってワクワクしています。昔から本を読むのが好きですし、サブカルチャー的なことにも興味があるので、文化的なお話をたくさんしたい! これまでオタク語りをセーブしていたときもあったので、愛萌ちゃんと熱く語りたいですね(笑)。
※インタビューの後編は2025年1月中旬頃に公開予定!
Profile
夏川椎菜
なつかわ・しいな…千葉県出身。主な出演作は『アイドルマスター ミリオンライブ!』望月杏奈役、『響け!ユーフォニアム3』釜屋すずめ役、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』由比鶴乃役など。小説・コラムなどの執筆活動や、舞台出演など、声優だけにとどまらない幅広い活動を展開。2017年からはソロシンガーとして活動を開始。2015年からは同じく声優の麻倉もも・雨宮天とともにユニット「TrySail」(トライセイル)としても活動している。
リリース情報
Live Blu-ray「夏川椎菜 Revenge Live “re-2nd“」
発売日:2025年1月15日(水)
価格:
初回生産限定盤13,200 円(税込)
通常盤5,500円(税込)
※初回生産限定盤には、本人がライブを振り返る副音声やツアードキュメント、ステッカーに加えて、「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」Zepp DiverCity(TOKYO)公演の映像も収録
収録内容
[Disc1]
「夏川椎菜 Revenge Live “re-2nd」@ Zepp Shinjuku[夜公演]
M01. イエローフラッグ
M02. RUNNY NOSE
M03. ロジックルーパー
M04. ラブリルブラ
M05. フワリ、コロリ、カラン、コロン
M06. That’s All Right!
M07. ナイモノバカリ
M08. チアミーチアユー
M09. グレープフルーツムーン
M10. HIRAETH
M11. グルグルオブラート
M12. キミトグライド
M13. ワルモノウィル
M14. シマエバイイ
M15. シャドウボクサー
M16. ステテクレバー
M17. キタイダイ
M18. アンチテーゼ
M19. パレイド
M20. ファーストプロット
M21. クラクトリトルプライド
[Disc2] ※初回生産限定盤のみ
「夏川椎菜 Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」@Zepp DiverCity(TOKYO) ※再録
M01. イエローフラッグ
M02. RUNNY NOSE
M03. ロジックルーパー
M04. ラブリルブラ
M05. フワリ、コロリ、カラン、コロン
M06. That’s All Right!
M07. ナイモノバカリ
M08. チアミーチアユー
M09. グレープフルーツムーン
M10. HIRAETH
M11. グルグルオブラート
M12. キミトグライド
M13. ワルモノウィル
M14. シマエバイイ
M15. ステテクレバー
M16. キタイダイ
M17. アンチテーゼ
M18. パレイド
M19. ファーストプロット
M20. クラクトリトルプライド
イベント情報
「文化部特派員「宮田愛萌」年末最後に初イベントだよ」
《開催日時》
2024年12月28日(土)
第一部:開場12時40分 開演13時30分
第二部:開場16時40分 開演17時30分
《会場》
大崎ブライトコアホール
《出演》
宮田愛萌
第一部ゲスト:律月ひかる
第二部ゲスト:夏川椎菜
《チケット》
S席:5,500円(税込) A席:4,400円(税込) B席:3.300円(税込)
※S席・A席は宮田愛萌さんの撮りおろし写真を使った特典付き
《申込はこちら》
【第一部】
https://t.livepocket.jp/e/l7ozt
【第二部】
https://t.livepocket.jp/e/w_4xs