松坂桃李が主演を務める日曜劇場『御上先生』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分 ※初回25分拡大)が、1月19日(日)スタート。本作では、文部科学省のエリート官僚・御上(松坂)が、若手官僚を教師として派遣させる制度により県有数の進学校・隣徳学院に赴任。生徒たちと共に日本教育界の腐敗に立ち向かっていく。
そんな『御上先生』に、御上が担任を受け持つ3年2組の生徒として出演する奥平大兼さん。演じる神崎拓斗は報道部の部長でジャーナリスト志望。正義感が強く成績優秀だが、新聞記者の父親に対して尊敬と反発の入り混じった複雑な感情を抱いており、クラスの空気を支配するカリスマ性のある生徒だ。奥平さんがフレッシュなキャストが集まった撮影現場の雰囲気やドラマの見どころを語ってくれました。
◆日曜劇場初出演、学園ドラマは『最高の教師』以来2作目となります。
たくさんの名作を生んだ放送枠ですし、とても光栄だと思いました。出演が決まったときは正直そこまで意識していなかったんですが、日曜劇場らしくググッとカメラが寄って来るシーンを撮っているときに実感が湧いて来て(笑)。学園ドラマは生徒役のキャストが多い分、大人数でのお芝居はやっぱり大変だし、時間もかかるなと感じました。
◆演じる神崎をどんな人物だと捉えていますか?
自分のことを完璧だと思っている高校生ですね。クラスのカリスマ的な立ち位置だけど、本人にそういう自覚はなく、自分のやりたいようにやっている。そんな神崎がある意味、自分以上に完璧な御上先生に打ちのめされていくんです。結果、悩むシーンが多いんですけど、どんな問題に対しても逃げずにぶつかって行くのはすごいなって思います。このドラマの登場人物たちってみんなそんな感じで、強いんです。もし僕が御上先生みたいな人を前にしたら、逃げ出しちゃう気がします(笑)。
◆ほかの生徒役キャスト陣の印象は?
共演したことのある人も結構いるんですけど、お互いその後いろんな現場を経験しているので、当時と雰囲気が変わってるんです。『最高の教師』でも一緒だった窪塚愛流君にしても、前とは何か違うなと感じましたし。今までの学園ドラマにいなかった、個性的な登場人物を演じている人が多いのもあると思うんですけど。その一方で初めましての方のお芝居を見て、こういうお芝居をする人がいるんだと感じることもあって。そういう学園ドラマ特有の感覚が楽しかったりします。
◆共演を楽しみにしていた方はいますか?
蒔田彩珠さんですね。以前から知り合いでしたし、共演してみたいと思っていたので、撮影を楽しみにしてました。普段の姿を知っている分、不思議な感覚もあります(笑)。演じる富永は神崎の幼なじみということで、神崎も彼女に対してはほかの生徒と接し方が変わったりもするので、今後の展開が楽しみです。
◆そんな生徒たちが集まった現場ならではのエピソードはありますか?
同世代がたくさん集まっている現場はいつもにぎやかで、高校生みたいにくだらない話で盛り上がってます。みんな食べ盛りだから、現場に置いてあるお菓子の減る量がハンパじゃなくて(笑)。あと、めちゃくちゃ写真撮ってます。なかなか自分のオフショットを自分で撮ることもないからありがたいんですけど、あまりにも量が多すぎて、自分が映ってる写真を見つけるのが大変です(笑)。これから各自SNSでいろんなオフショットをアップすると思うので、それも楽しみにしてください。
◆にぎやかな生徒たちを見た松坂さんの反応は?
会話に加わることもあれば、ニコニコしながら眺めていることも多いですね。そういうときは本当の先生みたいだなと感じます。松坂さん演じる御上と神崎は1話から対立する関係なので少し距離を取るのかなと思っていたんですが、松坂さんは全然そんなことはなく、気さくに話しかけてくれるんです。だから時々、近所の人と世間話しているみたいな感覚になります(笑)。緊張感のあるシーンでも肩の力を抜いてできるのは、松坂さんのそういう人柄のおかげかなと思ってます。
◆奥平さんの考える、学園ドラマならではの楽しみ方はありますか?
これからの役者を見られるところだと思います。学園ドラマの撮影現場って同世代が集まる楽しさがある一方、お互いの存在を意識する場でもあるんです。切磋琢磨し合う中で一気に活躍する人もいるので、注目してほしいですね。あとはやっぱり、現実を反映している部分もあるので、今の高校生ってこういう感じなんだという楽しみ方もあると思います。
◆これまでの学園ドラマにはなかった、官僚が教師になるという設定はいかがですか?
普通に生きてたら縁のないような政治的な話もたくさん出てきますし、現実に教育の現場で何が問題になっているのか、実はこういう制度があるんだとか、そういうのを知るいいきっかけになると思います。神崎自身もジャーナリスト志望でそういう分野に興味はあると思うので、僕も一緒に楽しめたらいいなと。
◆神崎における御上先生のように、奥平さん自身にとって衝撃的だった出会いは?
『最高の教師』の福井雄太プロデューサーですね。積極的に役や作品に対して熱く意見を言い、相談に乗ってくれたことがうれしくて。『御上先生』の飯田和孝プロデューサーも同じように、神崎の立場や考えていること、どう見せたいかを熱く語ってくれるんです。そういう方と一緒にやってると僕も本気になれるし、いいお芝居もいいドラマもできる気がします。
◆この『御上先生』からスタートを切る2025年、どんな年にしたいと考えていますか?
今回、理事長役で出演する北村一輝さんが、3年前僕に「自由にお芝居する感じをなくさないでほしい」と話してくださったんです。最近はどういうふうに見られているか、客観的なことを気にする機会が多かったんですけど、とらわれすぎるのもよくないし、2025年は一度そういうのを忘れて自由にやってみようと思います。
PROFILE
●おくだいら・だいけん…2003年9月20日生まれ。東京都出身。O型。
番組情報
日曜劇場『御上先生』
TBS系
2025年1月19日スタート
毎週日曜 午後9時~9時54分
※初回は、午後9時~10時19分
<出演者>
松坂桃李、吉岡里帆、迫田孝也、臼田あさ美、櫻井海音、林泰文、及川光博、常盤貴子、北村一輝 ほか
■隣徳学院3年2組
奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、豊田裕大、上坂樹里、髙石あかり、八村倫太郎、山下幸輝、夏生大湖、影山優佳、永瀬莉子、森愁斗、安斉星来、矢吹奈子、今井柊斗、真弓孟之、西本まりん、花岡すみれ、野内まる、山田健人、渡辺色、青山凌大、藤本一輝、唐木俊輔、大塚萌香、鈴川紗由、芹澤雛梨、白倉碧空
<スタッフ>
製作著作:TBS
脚本:詩森ろば
プロデューサー:飯田和孝、中西真央、中澤美波
演出:宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜
音楽:鷺巣詩郎
脚本協力:畠山隼一、岡田真理
教育監修:西岡壱誠
学校教育監修:工藤勇一
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