金曜ナイトドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日系 毎週金曜 午後11時15分~深夜0時15分 ※一部地域を除く)が1月24日(金)にスタート。『あざとくて何が悪いの?』(テレビ朝日 毎週木曜 深夜0時45分~1時20分 ※一部地域を除く)MCの山里亮太さんと鈴木愛理さんに、新たな試みとなる本作について聞きました。
本作は、2020年からレギュラー放送され、あざとい男女のリアルな恋愛事情や人間関係の処世術を全方位から深掘りしてきた『あざとくて何が悪いの?』と「金曜ナイトドラマ」が融合。『あざとくて~』MCの山里亮太(南海キャンディーズ)&鈴木愛理とゲストがスタジオで“あざと恋愛ドラマ”を鑑賞し、視聴者目線でストーリー展開やせりふに随時ツッコミを入れていくという「金曜ナイトドラマ」として新しいスタイルとなる。
◆歴史ある「金曜ナイトドラマ」枠と『あざとくて何が悪いの?』が融合すると聞いたときの感想はいかがでしたか?
山里:伝説の枠なので、この枠で放送されるドラマはドラマファンにとって期待値がすごく高いと思います。そこでどんなことができるのか、その方々が喜んでくれる作品になるのかと今から緊張しております。
鈴木:この番組ではないところで“あざとい”をテーマにしたドラマをあまり見たことがなくて。番組を背負ってこの枠に出させていただくということで、“あざとい”というものがいかに最強の武器なのかということを、ドラマを通して伝えられたらいいなと思います。
◆ドラマではありつつ、お二人はMCとして参加されますが、そういった形での参加に対する印象や面白さはいかがですか?
山里:今までの金曜ナイトドラマでは見たことのない形で皆さんに見ていただきますが、僕も役者のテンションでいこうと思っています(笑)。シーンが変わってスタジオになるという気持ちで演じていきますので、僕の本格的な演技を皆さんに見ていただけたら。ほとんどオンエアされない可能性もありますが…(笑)。素晴らしいドラマにこういう形で関われるというのは気合も入りますし、仕上げていきたいです。
鈴木:私もしっかりとそこについていこうと思います(笑)。ドラマにツッコミを入れながらみんなで見るということをドラマ枠でやるのはすごく挑戦的だと思うので、見ている方が「これってどうなの⁉」と思うことに対してちゃんと「そうだよ」と言えるような時間にしたいです。
山里:一緒に見ているような感覚でね。「さっきのあれさ~」としゃべるようなことを、僕たちと見ている方みんなでできるような感じにしたいですし、皆さんもテレビにしゃべりかけながら見ていただけるようなドラマにできればと思います。
◆お二人がドラマに出る可能性はあるのでしょうか?
山里:もし偉そうに聞こえてしまったら申し訳ないのですが、役次第ですね。
鈴木:(笑)。
山里:提案される役次第で出てもいいかどうか判断したいと思います。通行人のような役は一切お断りします(笑)。せりふ量もそんなにないのに、この物語に必要だったんだな、というコスパ最強の役をやりたいですね。山里ここにあり! みたいな(笑)。
鈴木:私はとにかく山里さんについていきます(笑)。でも、金曜ナイトドラマ枠はずっと憧れている枠ですし、通行人でも出たいくらいです。
山里:そんなに伝統の枠なんだ! (これまでに放送されたドラマは)『トリック』『おっさんずラブ』などですよね。僕は『トリック』における阿部寛さんくらいのポジションであれば…。
鈴木:かなり大きいですね!(笑)
山里:だから愛理ちゃんは仲間由紀恵さんくらいのポジションじゃないと出ない、くらいのスタンスでいいんだよ(笑)。
◆ドラマには藤原丈一郎さん、加藤史帆さん、谷まりあさんが出演されますが、3人の印象はいかがですか?
山里:なにわ男子で“あざとい”と言えばりゅちぇ(大西流星)とか、天真爛漫で取りあえずうれしそうに唐揚げを食べそうな大橋和也君とかのイメージが強い。丈一郎君は緻密な計算をしたお笑いを作れたりとクレバーな子で、“あざとい”とはむしろ無縁というか…野球が大好きで。ドラマでどんなふうにあざとぶりを見せるのか、はたまた翻弄されっぷりを見せるのか、非常に楽しみです。谷さんはムキムキのあざとい系。あざとい技を全部100%に再現できるのですごいですよね。アイドルであざとプロとして戦ってきたかとし(加藤)は、ドラマでどう見せるのかというのが気になります。
鈴木:グループ活動をしているともう“あざとい”が染みついていると思うんです。細胞ごと揺らしてほしいですね。
山里:かとしはオードリーの若林正恭のファンなんだよね。これがちょっと…一つネックですよね。リトルトゥースのTシャツ(オードリーのグッズ)を現場に着て来られたりしたら困ります。ドラマのシーンの中でそのTシャツを着て「昨日ラジオ聞いた?」とかいう匂わせ演出はいりません(笑)。
鈴木:(笑)。加藤さんはすごく透明感があって、目の奥に引き込まれそうになる印象があります。加藤さんの顔面で画面がいっぱいな時間が欲しいですね(笑)。谷さんもそうですが、目力や吸引力がある方だと思うんです。そんな2人から私もいろいろ学びたいと思います。
◆先ほど“あざとい”は武器だというお話もありましたが、お二人が最近あざといなと感じたことはありますか?
山里:愛理ちゃんは季節ごとにその時期のイベントに関わる何かを仕掛けてくれるんです。バレンタインだったらチョコを持ってきてくれたり。ハロウィンのとき元気いっぱいに楽屋にお菓子をたくさん持ってきてくれて、「トリックオアトリートって言ってください!」って言われて、照れながらトリックオアトリートって言うと、「はい!」ってお菓子をくれて。それを僕だけではなく皆さんにするんです。その日ゲストだったクロちゃんにも同じようにお菓子をあげていたのですが、クロちゃんが「えー受け取ったらイタズラできないじゃん!」って言ってて、すごく怖かったです。
鈴木:(笑)。あれは危なかった!(笑)
山里:でもそれにもわーって笑っていて、そんな姿を見てあざといな~と思いました。あの後、別のところで会ったときも「イタズラすればよかった」って言ってたからね(笑)。
鈴木:怖い!(笑) 私は、いろいろな方々に“あざとい”の洗礼を受けていて。ゲストに梨花さんがいらっしゃったときがあったのですが、梨花さんは私からすると人生で会えるか会えないかくらいすごく憧れのモデルさん。そんな方がめちゃくちゃフランクに来てくださるのが、“次世代あざとい”だなと思いました。“あざとい”としてよくある甘えるような感じではなく、「やっほー!」っていうあの感じが…私もこんなふうになりたいなと。
山里:社会を潤滑に回すタイプのあざといレディね。…僕の“あざとい”はなかったんだ⁉
鈴木:(笑)。たくさんありすぎてどれをピックアップしたらいいか分かりませんでした!(笑)
◆これまでに番組で再現ドラマをたくさん放送してきましたが、お二人が驚いたあざとテクはありましたか?
山里:LINEでご飯を食べに行く約束をするときに、最後に「大好き」と送ると通知欄では「大好き」というメッセージだけがすぐに見えるんです。でも開くと「ハンバーグ、大好き」っていう。あれはいいテクニックだなと思いました。
鈴木:良かったですね。LINEがあるからできることで、一瞬告白されてるのかなと思いますよね。私は、港区男子のドラマで上司が自分の同期のことをけなしているときに、上司を気持ちよく褒めて同期のことを逆に好きにさせるというテクニック。「(上司の)〇〇さんの元で仕事してたら、(同期の)〇〇もきっとよくなりますよ!」って。直接的に同期をかばうのではなく、上司を褒めることで機嫌を良くさせるというあざとテクは自然ですごいなと思いました。あれをやれたら誰も悪い気持ちにならないし、みんなやれるといいですよね。
山里:人付き合いの上で必要なテクニックだね。
鈴木:恋愛じゃないところの“あざとい”もたくさんありますよね。
◆番組に携わるようになって“あざとい”のイメージは変わりましたか?
山里:シンプルに褒め言葉で、本人の努力への称号なんだなと気づけるようになりました。それは田中みな実さんもきっと喜んでくれると思います。あなたが埋めた種はしっかり芽吹きましたよと拝みたいです(笑)。
鈴木:私はもともとこの番組の視聴者でしたし、この番組を見てから“あざとい”という言葉をしっかりと知ったところがあって。5、6年前なんかは、“あざとい”と言う言葉はあまり人前で言いたくないような言葉だったじゃないですか。小悪魔的でマイナスなイメージが強かったと思うのですが、この番組を通してポジティブなイメージに変わってきた中で、私がMCとして参加させていただくことになりました。“あざとい”を努力で手に入れた人と天性で持っている人、どちらも素晴らしい存在ですし、人を幸せにしている人たちのことを表す言葉だなと思います。あざとさを受けて嫌な気持ちになる人っていないのかもしれないなと思うようになったので、私もあまり考えすぎずにたくさんの人を幸せにしていきたいなと思います(笑)。
山里:してるじゃない。アイドルってそういうことだもんね。できてるよ。
◆最後にあらためて、本作を視聴者の方にどのように楽しんでいただきたいですか?
山里:思ったことを口に出しながら、手元に(NICEとBADの)ボタンを置いて見ていただきたいくらいですね。SNSで「山里言いすぎだよ!」とか「たしかにこれ嫌だよね~」とつぶやいていただいたりすると、スタジオにいるような雰囲気で見ていただけるのではないかと。
鈴木:私はこの番組の放送を見ているとき、めちゃくちゃ番組のエゴサをしながら見るんです(笑)。
山里:やめなさいよ(笑)。
鈴木:みんなどういう意見なんだろうと調べながら見ていて。「この感覚私だけ?」と皆さん共感者を求めていると思いますし、「そうだよね」「分かる分かる」と書き込みながら見ていただきたいです。
山里:ドラマに僕たちがMCとして入ってくるというこの新しい形が今後定着していくとうれしいなと思います。見ている方に話しかけるように進めるのも楽しいかもしれませんね。「おかしいですよね~」みたいな感じで皆さんに向けて話すのを意識してやってみます。
鈴木:いつもドラマに向かって感想を言っていましたからね。「どう思いますか?」と視聴者さんに問いかけるような時間があってもいいかもしれませんね。
山里:視聴者さんの言葉を参考にストーリーが動いたりするのも面白いですよね。自分の意見が通ると参加しているような気持ちになるんじゃないかと。まぁそうすると制作側が「何パターンか話作らなきゃいけないじゃん」となるかもしれませんが…(笑)。みんなと作り上げていくドラマになるといいなと思います。
鈴木:この番組は一人で見ている方が多いと思うのですが、「本当は友達と見たかった」というような気持ちを解消していただけたらと思います。
山里:逆に一人でストイックに僕のように「いるかそんなやつ!」「嫌いなんだよなそういうやつ」と言いながら見ていただくのもいいと思います(笑)。楽しみ方は無限大です。
PROFILE
山里亮太
●やまさと・りょうた…1977年4月14日生まれ。千葉県出身。AB型。
鈴木愛理
●すずき・あいり…1994年4月12日生まれ。岐阜県出身。B型。
番組情報
金曜ナイトドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』
テレビ朝日系
2025年1月24日(金)スタート
毎週金曜 午後11時15分~深夜0時15分
※一部地域を除く
<出演>
山里亮太、鈴木愛理、藤原丈一郎、加藤史帆、谷まりあ
<スタッフ>
ゼネラルプロデューサー:髙橋正輝(テレビ朝日)
プロデューサー:越後圭祐(テレビ朝日)、德江長政(エスピーボーン)
制作著作:テレビ朝日
『あざとくて何が悪いの?』
テレビ朝日系
毎週木曜 深夜0:45~1:20放送
※一部地域を除く