蒔田彩珠、明るくパワフルな生徒・富永は「私自身と似ているところもあります」『御上先生』

特集・インタビュー
2025年01月24日
『御上先生』蒔田彩珠©TBS

日曜劇場『御上先生』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分 ※1月26日(日)放送は15分拡大)に、御上(松坂桃李)が担任を受け持つ3年2組の生徒・富永蒼役として出演する蒔田彩珠さん。本作では、文部科学省のエリート官僚・御上が、若手官僚を教師として派遣させる制度により県有数の進学校・隣徳学院に赴任。生徒たちと共に日本教育界の腐敗に立ち向かっていく。

蒔田さん演じる富永は、明るく自由で細かいことは気にしない、サバサバした性格。悩んでいる生徒は放っておけないタイプで、危なっかしい幼なじみの神崎(奥平大兼)を心配し、クラスのさまざまな問題に首を突っ込んでいく。学園ドラマ初挑戦となる蒔田さんが、現場の雰囲気や主演の松坂とのエピソードを語ってくれました。

◆演じる富永をどんな人物だと捉えていますか?

今どきの明るいパワフルな女の子で、思わず物事に口を出してしまう、アドバイスしたくなる性格は私自身と似ている気がします。富永は行動に移せるけど、私は行動に移せないという違いですね。富永のように明るくハキハキしゃべる役は初めてなので、自分のイメージ通りにできるのかという不安もありました。

◆どんなことを意識して演じていますか?

明るくいなければいけないんですけど、周りのみんなが元気すぎて、私の中の明るさだけだと負けちゃうんです(笑)。それでも撮影が始まって2か月ぐらいたち、明るい自分にようやく慣れてきた感じです。そんな富永も人には言いにくい事情を抱えていて。監督やプロデューサーさんと話し合いをしながら、チラ見せさせつつ、出し過ぎずという感じで、調整しながらやってます(笑)。

◆今回、生徒役の29人はオーディションで選ばれました。オーディションを振り返っていかがでしたか?

最近はオーディションの機会自体が減っていたので、緊張しました。オーディションの段階でもう富永を演じてみたいと思っていたので、決まったときはうれしかったです。

◆昨年夏に22歳を迎えましたが、ご自分の制服姿はいかがですか?

まだ全然、行けると思っています(笑)。同じ制服でも生徒によって着こなし方は違って、富永はちゃんと勉強する頭もいい子なので、あまり着崩してはいないですね。衣装合わせのとき、監督とプロデューサーさんが席を回りながら、1人ひとり決めてくれたんです。活発な役柄の矢吹奈子さんとかはギャル風に制服を着ていて、ああいう感じもかわいかったなと思ったりします。

『御上先生』蒔田彩珠©TBS

◆今回、初めての学園ドラマですが、何か準備されたことはありますか?

富永を演じる参考になればと思って、いろんな学園ドラマを見たんです。でも、富永のモデルになるようなキャラクターって、意外と見つからなくて。見た中では、『ドラゴン桜』が印象的でした。教室の雰囲気や先生との関係性は参考になったし、何より阿部寛さんがチャーミングで。松坂さんが出ているNetflix『離婚しようよ』や映画「孤狼の血」、日曜劇場ということで『VIVANT』も見ました(笑)。

◆実際共演されてみて、松坂さんはどんな方だと感じていますか?

御上先生とは違って、にこやかな方ですね。「孤狼の血」を見ていたので怖いイメージがあったんですけど(笑)、全然違いました。生徒役のキャスト1人ひとりに話しかけて、アドバイスをくださるところは本当の先生みたいです。スタッフさんにも、私たちがやりやすいような撮り方を提案してくださって。カッコイイなと思いながら、いつも席から見てます。

◆松坂さんとはどんなお話しを?

明るく振る舞うのが難しいという話をしたら、ビックリしてました。教室で明るくしてたのは、頑張ってたからなんだねって。あとはお互いに自分が今まで出演した作品で、どれを見てほしいかという話もしました。私は映画「星の子」をお薦めして、松坂さんからは『ゆとりですかなにか』はぜひ見てほしいって。すぐ全話見て、映画も見ちゃいました(笑)。

◆第1話では、そんな松坂さんと格闘ゲームで対戦しました。

私はゲームはそんなに得意ではないんですけど、でも興味を持ったものはプレイしますし、ドラマに出て来る「ストリートファイターⅡ」も一時期やってたときがあって。当時よく使っていたのはダルシムですね。手足が伸びるんです(笑)。私と違って富永はゲームが得意ですし、今後もプレイする機会があるのですごい練習させてもらったんです。おかげで技もかなり出せるようになったし、このゲームってこんなに奥が深いんだなと感じました。実は松坂さんも練習されていて、撮影の合間に対戦したんです。松坂さんは優しいので、ちゃんと手加減してくれました(笑)。

◆蒔田さんから見て、御上先生のどんなところに魅力を感じますか?

生徒1人ひとりの問題を真剣に向き合ってくれる、ステキな先生だと思います。学生時代、私にもそういう先生がいてくれて心強かったし、何でもチャレンジしよう、頑張ろうと思えたんです。そういう先生に出会えたことはうれしかったです。

『御上先生』蒔田彩珠©TBS

◆教室シーンの雰囲気はいかがですか?

強いメッセージ性を持った作品なので、厳しい現場になりそうだと思っていたんです。でも監督やプロデューサーさん、キャストのみんなも明るい方ばかりで、毎日が楽しいですね。それぞれ長いシーン、ここは頑張らなきゃいけないみたいなところがあるので、みんなで励まし合いながら一つのものを作って行けている感じがします。

◆先日のインタビューで、奥平さんが「蒔田さんとの共演を楽しみにしていた」と話されていました。

私もいつか共演したいと思っていましたし、奥平君もオーディションを受けたと聞いて、絶対一緒にやりたいと思いました。私も決まったときはうれしさの反面、恥ずかしさもありましたけど(笑)。富永は神崎にとって一番会話する生徒で、ツンケンしている神崎にガツガツ話しかけに行くので、会話の主導権を握るように意識しています。

初めての学園ドラマで緊張している中、(窪塚)愛流君の存在にもほっとしました。前回ご一緒した映画とは全く違う内容ですし、キャラクターもまったく違うので、やっぱり恥ずかしさもあって(笑)。お互い刺激し合いながら頑張ってます。

◆先生役の皆さんはいかがですか?

吉岡さんはすごく寄り添ってくれている感じですね。私が富永をどう演じているか悩んでいるのを知って、実際プロデューサーさんたちとお話をさせていただいたことを伝えると、「話し合ってよかったと思うよ」と声を掛けてくれて。北村一輝さんと及川光博さんの存在も大きかったです。シリアスなストーリーなので本読みのときからヒリッとした空気があったんですけど、お2人が場を和ませようと冗談を言ってくれたおかげで、生徒役のみんなの緊張が解けた感じがあったので。お2人には助けていただいたなと感じました。

◆今までの学園ドラマにはない、『御上先生』ならではの魅力はどんなところだと感じていますか?

学園ドラマって毎回、生徒の誰かがフォーカスされる形が多かったと思うんです。でも、この『御上先生』は毎回3、4人の生徒が活動的に問題に向き合い、29人全員のキャラクターが浮き彫りになるんです。それぞれの人生が垣間見えるという点で、今までにない学園ドラマかなと思っています。

◆本作に込められたメッセージをどのように捉えていますか?

普段、誰もが見ないようにしている、自分だけではどうすることもできない問題があると思うんです。それに3年2組のみんなが向き合うことで、1つの学校の1つのクラスの小さな出来事だけど、少しずつ取り巻く環境が変わっていく。もしかしたら自分が行動を起こすことで日本を変えられるのかもしれないという、希望の見えるドラマになっていると思います。

『御上先生』蒔田彩珠©TBS

PROFILE

蒔田彩珠
●まきた・あじゅ…2002年8月7日生まれ。神奈川県出身。O型。

番組情報

日曜劇場『御上先生』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分
※1月26日(日)は、午後9時~10時09分

<出演者>
松坂桃李、吉岡里帆/岡田将生/迫田孝也、臼田あさ美/及川光博/常盤貴子/北村一輝 ほか

■隣徳学院3年2組
奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、吉柳咲良、豊田裕大、上坂樹里、髙石あかり、八村倫太郎、山下幸輝、夏生大湖、影山優佳、永瀬莉子、森愁斗、安斉星来、矢吹奈子、今井柊斗、真弓孟之、西本まりん、花岡すみれ、野内まる、山田健人、渡辺色、青山凌大、藤本一輝、唐木俊輔、大塚萌香、鈴川紗由、芹澤雛梨、白倉碧空

<スタッフ>
製作著作:TBS
脚本:詩森ろば
プロデューサー:飯田和孝、中西真央、中澤美波
演出:宮崎陽平、嶋田広野、小牧桜
音楽:鷺巣詩郎
脚本協力:畠山隼一、岡田真理
教育監修:西岡壱誠
学校教育監修:工藤勇一

©TBS

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