

芳根京子が主演を務める火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系 毎週火曜 午後10時~10時57分)で、救命救急センター長の城崎役を演じている佐藤隆太さん。
働き方改革により変わりゆく医療現場の中、研修医のまどか(芳根)が人生と向き合っていく姿を描く本作。2月18日(火)放送の6話では、救命救急センターで研修をするまどかが自分の無力さを痛感。しかし、城崎や周囲の言葉により、大事なことに気づいていく。そんな6話を前に、佐藤さんが撮影エピソードと見どころを語ってくれました。
◆城崎を演じるうえで心掛けていることはありますか?
撮影前にプロデューサーや監督から、まどかたちにとって頼りになる先輩、今の時代においてのリーダー像を見せたいとお話を伺ったんです。なので、視野の広さを持って、時に厳しく、時には寄り添うように研修医たちに接して。戦場みたいな救急の現場で処置しながらも、ちゃんと彼らのことも気に掛けられるように。そんなメリハリとバランス感覚を心掛けています。
◆そんな城崎先生を演じていて、思うことはありますか?
演じていて気持ちのいい人ですね。自分はあんなふうに、背中でも引っ張って行けるリーダーにはなれないなと思いながらも、どんどん好きになってきてる気がします。
◆これまで撮影した中で、印象的だったエピソードは?
まどかが救命救急センターに来たときのバタバタ感が印象的でした。5話と6話で描かれる処置シーンはどこにどういう患者さんがいるか細かく決まっていて、先生方の監修の下、それぞれリハーサルをしてるんです。最初は大変でしたけど、撮影しているうちに楽しくなって来たし、みんなで乗り越えていくうちに自然とチームになっているというか。撮影が終わった後はすごい達成感があり、みんなでラーメン食べに行きました(笑)。


◆まどか役を演じている芳根さんの印象はいかがですか?
素晴らしいキャプテンです。とにかく出番が多くて、撮影日に芳根さんがいなかった日がないんです。おそらくこのまま、皆勤賞になると思います。誰よりもせりふ量が多く、睡眠時間も短くなっているだろう中、現場のムードを盛り上げながらまどかを真っすぐ演じていて。少しでも彼女の力になりたいと、みんなが思っています。
◆佐藤さんは普段、芳根さんとどういう接し方をされているんですか?
ふざけていることが多いです(笑)。番組スタート前の特別試写会のとき、「諦めないと決めたこと」みたいな質問があって。僕は出席していなかったんですけど、芳根さんは「私は絶対、全部拾います。佐藤さんのボケにも全力で向き合います」みたいなことを言っていたらしいんです。でも、ボケたがりはむしろ芳根さんの方じゃないかなと(笑)。芳根さんはどんなに疲れててもいろんな方とコミュニケーションを取っていて、すごいなと思います。
◆物語も後半に入りましたが、佐藤さんご自身が気になるキャラクターは?
まどかが最終的にどんな医師になるのかは気になります。あれだけ悩み、成長と停滞を繰り返した結果、どの科を選ぶのか。僕も視聴者の皆さんと一緒に応援しながら見ています。
それと、大西流星君が演じている五十嵐にも注目しています。城崎的にもあの5人の中で最初に指導している五十嵐には思い入れがありますし、いいバランサーぶりを見ていると応援したくなるというか。みんなが恋心に揺れたりしている中、五十嵐だけはブレずに頑張ってますし(笑)。最初に救命救急センターに来たとき、血を見てぶっ倒れるところから始まった彼がどう成長していくのか楽しみです。
◆そんな五十嵐を演じている大西さんの印象はいかがですか?
お芝居も本人も自然体なところが素晴らしいと思います。ポップな作品ですけど、病院が舞台なので時にはシリアスな空気が流れることもあって。そこに大西君が演じている五十嵐がいることで、その空気感をマイルドにしてくれてるというか。あの5人の中で欠かせない存在だと思っています。


◆まどかは試練から逃げないと決めていますが、佐藤さん自身、試練から逃げなかった出来事はありますか?
専門的な知識や所作を必要とするような課題のある役をいただいたときは怖さも感じるし、今の自分には無理かなと思いながらも挑戦したいと思うんです。そこで、「やりたいです」と言った瞬間が覚悟を決めているときかもしれないです。挑戦することで得られるものは多いし、終わった後にやって良かったなと思えますし。なので課題のある作品、自分がビビった時ほど挑戦しようと心掛けてます。
◆世代による働き方の違いみたいなものも描かれるドラマですが、佐藤さん自身、仕事とプライベートを両立させるため意識していることはありますか?
僕は作品に携わっているときは役が離れにくいタイプで、その日の撮影でうまく行かなかったりすると引きずって、帰った後もちょっとモヤったりしていて。なので、そのときに出来る限りの力を出すことを心掛けています。そしたら、少し違ったと感じたとしてもベストは尽くしたと思えますし、オフのときに気持ちよく家族で出かけたり、子供と遊んだりできるなと。悔いの残らない1日を送っていくみたいなことですね。
◆最後に、6話の見どころをお願いします。
6話は城崎が大事にしているモットー、チームみんなでレベルを上げていくことの大切さが描かれる回になっています。僕自身、城崎を演じながらチームの大切さをあらためて感じていて。まったく違う仕事をされている方にも通じる、シンプルながら深いテーマだと思いますし、部分的にでも共感していただけるとうれしいです。


PROFILE
佐藤隆太
●さとう・りゅうた…1980年2月27日生まれ。東京都出身。A型。
番組情報
火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』
TBS系
毎週火曜 午後10時~10時57分
<出演者>
芳根京子、鈴木伸之、髙橋ひかる、大西流星(なにわ男子)、吉村界人、小西桜子/渡邊圭祐、堀田茜、佐野弘樹、岩男海史、小松利昌、信川清順/板倉俊之(インパルス)、森田哲矢(さらば青春の光)、森カンナ/赤堀雅秋、溝端淳平/佐藤隆太、木村多江、奥田瑛二 ほか
<声の出演>
大塚明夫、大谷育江
原作:水谷緑
脚本:前川洋一、船橋勧、松井香奈、村野玲子、原野吉弘
音楽:伊賀拓郎
主題歌:星野源「Eureka」(スピードスターレコーズ)
プロデュース:塩村香里、松本桂子
演出:井村太一、山本剛義、大内舞子
編成:武田梓
製作:TBSスパークル、TBS
©TBS