木村多江、悩めるまどか(芳根京子)に対する冴子の接し方を「自分で答えを見つけさせるスタンスで素晴らしいと思います」『まどか26歳、研修医やってます!』

特集・インタビュー
2025年03月04日
『まどか26歳、研修医やってます!』木村多江©TBS

芳根京子が主演を務める火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』(TBS系 毎週火曜 午後10時~10時57分)で、消化器内科医の冴子役を演じている木村多江さん。

働き方改革により変わりゆく医療現場の中、研修医のまどか(芳根)が人生と向き合っていく姿を描く本作。3月4日(火)放送の8話では、まどかの乳腺外科研修がスタート。2人の子供を育てながら医師を続ける指導医の真奈美(森カンナ)や独身のままキャリアを積んだ冴子の話を聞きながら、まどかは自らの“選択”を見つめていく。そんな8話を前に、木村さんが撮影エピソードや見どころを語ってくれました。

◆冴子をどういう人物だと捉えて演じていますか?

非常に理知的な女性で、自分の意見をきちんと述べられる人です。おそらくまだ周りに男性の方が多かったころから、医療の現場で戦ってきて。結婚せず自立した女性としてキャリアを積んで来たのは、こういう世界だと思って覚悟を持って生きて来たんでしょうね。だからこそ達観している部分もあり、俯瞰からみんなを見ているところもあって。ただ、人一倍努力し、苦労もしてきたからこそ、後輩の力になってあげたい気持ちも強いんだと思います。

◆冴子を演じていて、思うことはありますか?

お医者さんって所属している科が違い、意見がぶつかるときがあっても、患者さんを救うという目的のために協力し合うんです。そうやって全員がチームのように動くことで自然と同士感が芽生えていく気がするし、演じている私たちもすごくチーム感が出来上がっている気がします。

一方でお医者さんは患者さんを亡くしたときの心の痛みも抱えながら日々を送っているので、大変な面もあるんだろうなと。このドラマではそんな思いや日常生活も描かれているので、あらためてすごい仕事なんだなと感じています。

『まどか26歳、研修医やってます!』©TBS

◆撮影現場の雰囲気はいかがですか?

和気あいあいとしていて、休憩中や撮影の合間にみんなで話しているうちにだんだん仲も深まりました。ボウリング場のシーンのときは、みんなでプリントシール機で写真を撮ったりもして(笑)。いい思い出を作りながら撮影できています。

◆主演の芳根さんの印象は?

誰に対しても明るく接していて、一緒にいて楽しいです。ただ、座長としてちょっと頑張り過ぎているときもあって、「多江さん、ちょっとギュッとしてください」って、私のところに来てくれたりするんです。そういうときは、「もう頑張っちゃダメ」って、ギュッとしてます(笑)。その一方で芳根さんは、今回の役柄に心を込めて、魂を削るようにお芝居されていて。一緒にお芝居していると、彼女の心の動きや熱量がヒシヒシと伝わってくるんです。そういう姿を見ていると、自分も頑張ろうと。私だけじゃなく、みんながそう思っている気がします。

◆芳根さんとのシーンで、印象的だった出来事はありますか?

若月先生(まどか)と冴子が一緒に患者さんに向き合って、目の前のことを乗り越えていこうとする3話ではいろんなことを感じました。特に飲みに行くシーンでは役の上だけではなく、演じている芳根さんと私の思いも通じ合った気がして。だんだん普通の飲み会みたいになって、カメラが回ってないところでは自由にしゃべってたんです(笑)。仕事のやり方や、「迷ったときにどうやって決めてるんですか?」みたいなことを聞かれて。「私の場合はこうだけど、作品によっても違うよね」なんて話をしたりしてました。

『まどか26歳、研修医やってます!』©TBS

◆悩むまどかに対する、冴子の接し方をどう思いますか?

冴子はアドバイスはするけど、答えは言わないんです。問いを投げるだけで、あとはその人が考えて、自分で経験しながら答えを出していく。そして、出した答えを否定しない。角田先生(奥田瑛二)も似たようなスタンスですけど、それができる人は素晴らしいと思います。見ている人たちにとっても、自分だったらどうだろうと考えさせられるものになりますし。ただ、実践するのは難しいですよね。だいたい、「こうした方がいいよ」と言ってしまいがちで。自分で答えを見つけなきゃいけないのは、ある意味大変かもしれないなとも思います。

◆まどかたちは壁にぶつかりながら少しずつ成長していきますが、木村さん自身、成長するために必要なことはなんだと思いますか?

まず、学ぼうとする気持ちは大事だと思います。年齢や立場に関係なく、向上したいという気持ちがあれば、人は何才になっても成長できるので。あとは、失敗を恐れないことです。誰だってできれば失敗しなくないけど、結局は失敗したときに大きく成長できる。失敗したとき、これは自分のためになると思えば、その後も進みやすいですし。失敗を恐れないという意味では、このドラマのテーマでもある、逃げないことに通じるところもありますね。ときには逃げてもいいけど、最終的には向き合えるといいなって思います。

◆最後に、8話の見どころをお願いします。

人生は選択の連続で、みんな迷いながら、選んだ瞬間にあっちにすればよかったかなと思いながら生きていると思うんです。自分の選択は間違ってないといつも思えるわけじゃないし、みんな覚悟を決めながらその選択に向き合っている。8話はそういう選択の回になっていて、私も自分だったらどうするだろうと考えましたし、見ている人もきっと共感できると思います。自分の人生の選択について考えて、楽しんでいただきたいです。

『まどか26歳、研修医やってます!』©TBS

PROFILE

木村多江
●きむら・たえ…1971年3月16日生まれ。東京都出身。

番組情報

火曜ドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』
TBS系
毎週火曜 午後10時~10時57分

<出演者>
芳根京子、鈴木伸之、髙橋ひかる、大西流星(なにわ男子)、吉村界人、小西桜子/渡邊圭祐、堀田茜、佐野弘樹、岩男海史、小松利昌、信川清順/板倉俊之(インパルス)、森田哲矢(さらば青春の光)、森カンナ/赤堀雅秋、溝端淳平/佐藤隆太、木村多江、奥田瑛二 ほか

<声の出演>
大塚明夫、大谷育江

原作:水谷緑
脚本:前川洋一、船橋勧、松井香奈、村野玲子、原野吉弘
音楽:伊賀拓郎
主題歌:星野源「Eureka」(スピードスターレコーズ)
プロデュース:塩村香里、松本桂子
演出:井村太一、山本剛義、大内舞子
編成:武田梓
製作:TBSスパークル、TBS

©TBS

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