BiS(ビス)のメンバーが、TV LIFE webで連載コラムに挑戦! 過去2度の解散と再結成を経て、新メンバーオーディションで選ばれた4人で第3期BiSとして活動開始。現在はメンバーチェンジを経た新体制で活動中の彼女たちに、思い出のテレビ番組や映画を紹介していただきます。それぞれに強力な個性を持つメンバーの脳裏に、鮮烈なインパクトを残した作品とは…? 第66回は、ヒューガーさんが「僕と頭の中の落書きたち」(2020年)への想いを語ります。
はじめまして!
BiSのヒューガーです!
だんだん暑くなって来るこの季節、できるだけ元気に過ごしたい!
読んでくださっているみなさんは、お仕事や学校、子育てや家事などでそれぞれの忙しい日々をお過ごしかと思いますが、今回は少し息が詰まってしまったときにぴったりの作品を紹介させていただきます!
今回の作品は映画「僕と頭の中の落書きたち」です!
“料理人になること”が将来の夢のアダム(主人公)は日々、幻覚や幻聴に悩まされていましたが、料理をしているときだけは幻覚や幻聴がすべて消えて夢中になれていました。
アダムの両親は離婚していて、ある日、一緒に住む母親に新しい恋人ができたことを複雑に思っていました。
教室で実験をしていたある日のこと。
アダムは、教室中が次々と壊れていく幻覚に襲われ、友達に薬品をかけてしまう事故を起こしてしまい、搬送された病院で「統合失調症」だと診断されてしまいます。
事故を機に新しい学校に転入しても、薬もあまり効かず、症状に悩まされながらもなんとか学校生活を送っていく中で、しっかり者の女の子「マヤ」と出逢います。
マヤに勉強を教えてもらうことになったアダムは、学業にも少しずつ集中できるようになり、新しく飲み始めた薬も好調で、そして自然体で寄り添ってくれるマヤに自分がどんどん惹かれていくのを感じていました。アダムは自分が抱えているものをマヤに隠しながら、関係を深めていきます。
しばらく過ごすうちに、だんだん新薬の副作用に悩まされるようになったアダム。母親・ベスに子供ができたことを知らされたことから、血の繋がらない父親は自分を排除しようとしていると思い込み、悩むアダムは自分の存在価値を見失ってしまいます。
病気と向き合い、夢をかなえるため、無事に学業を全うすることができるのか。母や継父との関係を取り戻せるのか。そして、アダムの恋の結末は……?
1人の女の子との恋、家族との複雑な関係性、病気により生まれてしまう存在しない世界と、それに苦悩を抱く自分との向き合い方についてそれぞれが色濃く描かれた作品です。
わたしがこの作品の中で印象に残っているのが、
「自分の欠点を認めることで、その欠点に向き合う機会と強さが与えられる」
「ぼくは病気を抱えているけど、病気そのものではない」
というせりふです。
1つ目は、1人で悩みを抱えていたアダムに牧師が言ったせりふで、怖がらずに、弱さを他人に見せる勇気を持っていいんだという想いが込められています。
真面目な人ほど、他人の前でできるだけ完璧であろうとしたり、自分自身に対してもストイックで、失敗することや信頼を損なうことをひどく恐れたりすることがあるのではないかと思います。
自分自身が成長したり、人生で関わる人との関係を深くより良いものにしていくためには、どこか一部が欠落している自分のことを拒絶せず、できるだけポジティブに向き合い続けてみることが大切なのだとこの作品を見て改めて気付かされました。
2つ目は、病気に対して「完治させる」ことではなく「どのように付き合っていくか」という捉え方の違いを考えさせられたせりふです。
これは病気に限らず、自分が何かしらの悩みを抱えたときにも通ずることだなと思い、悩みごとも完全に解決することが全てではないという、ひとつ新しい考え方を教えてもらいました。
全く同じ人間はこの世に1人もいなくて、みんなが全てを分かりあうことは不可能なことだけれど、お互いに自分が大切にしていることを大切にし合える世界が広がればいいなと思いました。
話は変わってしまいますが、わたしはアダムと考え方とか性格が似ているところがあり、映画を見ている間は、アダムに感情移入しっぱなしでした(笑)。
この作品を見たのはBiSに入る前で、いろいろなことに悩んだりしていた頃で、このときにこの作品からもらった気持ちを今でも大切に毎日を過ごしています。
心の中のつっかえみたいなものを取り除いてくれて、今ではその時になにを悩んでいたのか思い出せないくらいです!(笑)
これからも、自分自身や周りにどんなことが起こっても、頼り合い助け合うことを大切に乗り越えていきたいです。
自分の中になにか言い表せないもやもやを抱えている人、そうじゃない人にもオススメしたい作品です。
みなさんもぜひ見てみてください!
以上、BiSのヒューガーでした!
次回もよろしくお願いします!!
<ヒューガー PROFILE>
2022年10月に加入。WACKの面接、オーディションで何度落ちても這い上がり、「ゴキブリのような生命力」(WACK代表談)でBiS入りを果たした、大阪出身の18歳(設定)。159cm。
ヒューガー Twitter:@HYUGA_BiS
<BiS PROFILE>
英語で“Brand-new idol Society”の略/日本語で“新生アイドル研究会”。
2010年にグループ結成し、全裸PVを始めとする破天荒なプロモーションで世間をにぎやかす。目標の“日本武道館”ワンマンを諸事情により断念し、2014年に横浜アリーナで解散。その後、再結成をするも2019年5月11日にマイナビBLITZ赤坂ライブにて2度目の解散。
第3期BiSオーディションを実施し、応募総数2,000名を超える中、音楽活動経験がない“素人”だけで構成された第3期BiSの活動がスタート。活動開始半年間で、“モザイクMV”、“200km駅伝”、“24時間ライブ”等、BiS伝統の過激な企画を経験しながらオリジナル作品としてフルアルバム2枚/EP2枚/シングル4枚をリリースし、音楽業界に大きなインパクトを与える。
“ゲリラでの新曲発売”や”同楽曲を101回連続でパフォーマンスするドキュメンタルMV公開“など、現在も泥臭くもエモーショナルな活動を展開。
2021年11月にはナノ3、2022年10月にはヒューガーが加入。2023年1月にメンバー2人が脱退するも、「WACK合同オーディション2023」にて新メンバーのイコ・ムゲンノカナタ、クレナイ・ワールズエンド、シオンエピックの3名が加入し、6人体制となる。
“日本武道館”という夢の続きは、第3期BiSに託される。
<INFORMATION>
■5th Single『イーアーティエイチスィーナーエイチキューカーエイチケームビーネーズィーウーオム』
2023年7月12日(水)発売
■全国ツアー「3 balls and 2 strikes TOUR」
2023年7月18日(火)東京・LIQUIDROOM
2023年8月11日(金)埼玉・HEAVEN’S ROCK KUMAGAYA VJ-1 ※振替公演
2023年8月27日(日)茨城・水戸ライトハウス ※振替公演
■「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023 supported by にしたんクリニック」
2023年8月5日(土)会場未定
<WEB>
BiS Official Site:https://www.brandnewidolsociety.tokyo
BiS Official Twitter:@BiSidol
ULTRA STUPiD RECORDS:@ULTRASTUPiD_BiS