コント日本一を決める『キングオブコント2020』が9月26日(土)にTBS系で生放送され、ジャルジャルが第13回大会王者に輝いた。
ジャルジャルは2008年に開催された第1回大会から毎年出場。今回、悲願のキングとなった。福徳秀介は「13回目ということで、同じぐらい芸歴の芸人さんたちが辞退していて、芸歴が17年、18年で若手が輝くべき大会に僕らが出ていいのかという不安はあったんですけど、どうしてもチャンピオンになりたかったので挑みました。本当に諦めず、しつこく挑み続けてよかったなと心の底から思います」と思いを明かした。
前回大会で悔しい思いをしたことについては「去年は足の指を骨折してしまいまして…。たくさんの方に迷惑をかけて、それこそ後藤にも迷惑をかけてネタを2つもかえさせてもらって、恩返しと言ったらおかしいかもしれませんが、これを優勝という形で許してもらえないかという思いで今年挑ませてもらいました」と振り返った。
後藤淳平は「第1回から挑戦してきて、12回悔しい思いをしてきた。気が狂いそうになるくらい、ヘコむこともあったんですけど、決勝にすら行けないという時期も長かったですし。こうやって優勝して、その悔しい思いとかが吹き飛びましたね。これが優勝か、チャンピオンなんやと、今まさに実感している最中です」と心境を明かした。
これまで4回決勝進出してきたジャルジャル。今回の戦いについて問われると、福徳は「初めての経験で、僕らが最年長。1番芸歴があるコンビだったので、後輩には負けられないというプライドの戦いでもありました」と。
後藤は「『M-1グランプリ』とかもチャレンジさせてもらって決勝に行かせてもらっている中で、今回は準備段階から優勝というものがイメージできていたような気がします。吉本さんが劇場をたくさん持っていて、このコロナ禍でもお客さんを減らしながら公演に出させてもらったので、たくさん準備できたのが今年はよかったなと思います」と明かした。
1stステージでのネタについて問われると、福徳は「昨年末の単独ライブで出来たネタ。僕らのことを目当てで見にきているお客さんが多いので、だいぶひいき目ではあると思うんですけど、その中でもお客さんの反応がいい感じで、大衆ウケする感じのちょうどいいウケ具合というのが、2人の中であった。なので、チョイスさせていただきました」と。
後藤も「やっていて、自分たちでも笑ってしまうネタだった。野次られる僕が笑っちゃうということがあった。僕らの中のバロメーターになっているので、今回のチョイスは文句なしのチョイスだったなと思います」と胸を張った。
また決勝ネタについては、福徳は「10年前くらいにあった案で、単独ライブでもやらなくて、自分の中でボツネタにしていた。久しぶりに今年YouTube撮影でやったら、思いの外スタジオの中の反応も良く、コメントもいい感じの反応があったので、もしかしたらこのネタは『キングオブコント』に向いているんじゃないかという思いがあった。なので、1本目のネタはお客さんの反応、2本目のネタはYouTubeを見てくれている方の反応を参考にさせてもらったので、一緒に戦った気分」と。
後藤も「YouTubeでは、ネタと言わず、ネタのタネと言って上げているんですけど、まさにタネが花開いたという感じ。本当にお客さんの前でやると想定していなかったネタがまさか『キングオブコント』の2本目に持ってこれるまでに成長してくれたということがうれしいです」と語った。
賞金1000万円の使い道を問われると、福徳は「家族に人間ドックをプレゼントしたいと思います」と。後藤は、「お前はボケるんかいって言われると思うんですけど…」と前振りしつつ「同じ原付を何台も買いたいと思います(笑)。賞金というものを意識しなかったので、まだ決めきれていないです」と答えた。
次の目標について問われると、福徳は「すごいでっかい夢があるんですけど、それは後藤に言ってもらうとして、いっぱい全国ツアーをして、ジャルジャルに興味がある方に僕らのネタを見てほしい。今後もたくさんネタを作って、とにかくコントをやり続けるのが今後の目標です」と。
福徳に話を振られた後藤は「宇宙空間でコントをしたいです」と宣言し、「ひたむきにコントをやった結果、コントの神様がほほ笑んでくれたので、これからもひたむきにコントをやるのは変わらずしていきたい。でも、コントの可能性という意味で、海外で公演するっていうのプラス、横もいいけど縦もいいんじゃないかということで無重力空間でコントをやる初めての芸人になりたいなというのがある」と野望を明かした。