『M-1グランプリ2020』決勝進出者発表会見が12月2日に行われ、アキナ、マヂカルラブリー、見取り図、錦鯉、ニューヨーク、おいでやすこが、オズワルド、東京ホテイソン、ウエストランドの9組が登壇した。
麒麟・川島明が司会を担当した会見では、発表の瞬間をとらえたVTRとともに、決勝進出者たちが舞台に登場。錦鯉、東京ホテイソン、ウエストランドは初の決勝進出。おいでやす小田とこがけんによるおいでやすこがは、初のピン芸人コンビの決勝進出となる。
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結成8年、芸歴26年の長谷川雅紀と芸歴21年の渡辺隆のコンビ・錦鯉は、念願の決勝初進出。「人生の折り返し地点から人生大逆転!」(長谷川)、「最高ですね。僕らだけだと思います、バイトしてるの。なので僕らが誰よりも1000万が欲しいって分かってほしい」(渡辺)と気合十分。
記者から「今までと現在のバイトの内容は?」と質問されると、渡辺は「コールセンター、コンビニ、今やっているのは市場で野菜の仕分けをやっております」と回答。「僕は今までたくさんやってたんですけど…」と前置きした長谷川は、見取り図・盛山晋太郎から「就職面接やん!(笑)絶対落ちる」とツッコミを受けつつ、「思い出に残っているのはフェリーの中の皿洗いと、あと20歳くらいの時にホストをやっていました!で、今やっているのは水道料金の徴収です」と語った。
2年連続の決勝進出となったニューヨーク・屋敷裕政は、昨年の決勝を振り返り「今年は『ツッコミの子がいいね!』と褒められたい」と。そんな中、嶋佐和也がかすれた声で「全てぶっ壊す!」と宣言し、川島と屋敷が「ださいださいださい!」と慌てて止めに入った。
川島から「ダークホース」と紹介されたのは、おいでやす小田とこがけんのピン芸人コンビ・おいでやすこが。『R-1グランプリ2021』の出場条件が今年から「芸歴10年以内」に変更となり、出場資格がなくなった小田は「新しい行き場所が見つかりました!」と安堵しつつも、いきなりの決勝進出に「何が起こってんねん!」と雄叫び。こがけんはこの状況を「ストーリー的にはすごくいい。追い風」と前向きに受け止めた。
2年連続決勝進出のオズワルドは、予選の順番が大爆笑をさらったおいでやすこがの次とあり、伊藤俊介は「今“かませ”としての自信が半端ない。去年の決勝でミルクボーイさんの直後を経験しておいてよかった」と自虐交じりにコメント。相方の畠中悠は「決勝出たら売れるって聞いてたんですが、どのチャンネル見てもオズワルドが出てない。優勝しないと売れる方法がない」と語った。
そして4年連続で準決勝止まりだった東京ホテイソンは「ようやく決勝に進めた!」と満面の笑み。たけるは「多分僕が25歳で最年少なんですけど、(錦鯉・長谷川)雅紀さんが父親と同じ年で(笑)。親父を倒す旅に出ます!」と、49歳の長谷川に宣戦布告。
相方のショーゴは「霜降り明星さんが優勝したとき『ネタが似てる』と叩かれて。悔しくて辞めようかなと思った」と吐露するも「腐らずに続けたことでこの結果につながった」と語った。
同じく決勝初進出で、東京ホテイソン・たけると岡山の同郷であるウエストランドの井口浩之は「僕らが呼ばれたとき東京ホテイソンが喜んでた」とうれしそうに報告。対する河本太は「見取り図さんとエントリーナンバー連番なんです…」と語り始め、川島から「井口さんは勢いがあっていいと思います。河本さんはネタ以外しゃべらないほうがいいかもしれないですね」とツッコまれた。
本番のネタ順はおなじみとなった「笑神籤(えみくじ)」方式。毎回クジを引き、呼ばれたコンビがそのままネタを披露し、1組ずつネタ順が決定していく。そして昨年同様、笑神籤の中から「敗者復活組の札」が選ばれた時点で敗者復活組を発表。六本木アリーナからスタジオに、直行しそのままネタを披露する。
番組情報
『M-1グランプリ2020』
2020年12月20日(日)後6・34~10・10
ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット生放送
『M-1グランプリ2020 敗者復活戦』
2020年12月20日(日)後2・55~5・25
ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット生放送
※一部地域除く
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