『いとしの地球アワー』(NHK総合)が5月5日(水・祝)に放送されることが決定。MCを務める安田顕と壇蜜、出演者の近藤春菜(ハリセンボン)らのコメントが到着した。
宇宙のある星で放送されている「地球人の不思議な文化を紹介する大人気のバラエティ番組」という設定を通じて、地球のSDGsを知ってもらおうというエンターテインメント番組『いとしの地球アワー』。
番組内では、安田顕と壇蜜が宇宙人MCに、森花子アナウンサーが宇宙人アナウンサーに扮する。また、地球人ゲストとして、河北麻友子と後藤拓実(四千頭身)も出演。
今回、取り上げるテーマは「オオグイ」。メガ盛り、大食い大会、大食いYouTuberなど、今や一大エンタメとなった感のある「大食い」は、宇宙人目線で見ると、必要以上の過剰なカロリーを必死で摂取する、謎の地球カルチャーだった。
さらに宇宙人スタッフが調査を進めると、地球上の食料の極端な偏り、飽食の一方でフードロスの問題も。そんなフードロス解消に向けた、地球人たちのユニークな取り組みも紹介する。
そして、番組後半でおくる「地球大法廷」は、深海の誰も知らない裁判所で繰り広げられる法廷ドラマだ。この裁判所では、地球に生きるあらゆる生命が人類を相手に訴えを起こす。今回はサバンナシマウマから訴状が到着し、「とんでもない姿に変えられた」と言うが、その真相は…。
人類を代表し、被告として召還されるのは近藤春菜。裁判を通じて、人類の何気ない行動が地球に甚大な影響を及ぼしていることが明らかになってくる。果たして、ミジンコ裁判長(声:薬師丸ひろ子)はどんな判決を下すのか。
放送にあたり、壇は「“宇宙人の目線”という、とてもニュートラルな視点で地球を見てみる難しい役どころで、『これまで見たことがない地球を珍しがる宇宙人』を、私なりに演じてみました。安田さんはじめ共演者の皆さんのおかげで収録もつつがなく終わってほっとしました」と撮影を振り返る。
続けて「どれだけたくさん食べられるかを競うお祭りがある一方で、地球の裏側では真逆のことが起きているという現実を、ぜひ知っていただきたいですね。そして、これからの時代、できるだけおだやかに味わうということの大切さを感じ取っていただけたら」とコメント。
共にMCを務める安田も「『宇宙人役といったら安田さんしか思い浮かびません!』というラブコールをいただいて、ありがたく出演させていただきました。この番組は、地球全体をふかんしたとき、宇宙人にはどう映るのかを、やわらかく、おもしろく、興味深く描きます」と番組について語る。
最後は「『笑いながらテレビを見ていたら、気づいたら1ミリ意識が変わっていた』という番組だと思いますので、ぜひご覧ください」と視聴者へのメッセージを寄せた。両名のほか、薬師丸、朝倉、近藤のコメント全文は次ページを参照。
安田顕(宇宙人MC)コメント
「宇宙人役といったら安田さんしか思い浮かびません!」というラブコールをいただいて、ありがたく出演させていただきました。この番組は、地球全体をふかんしたとき、宇宙人にはどう映るのかを、やわらかく、おもしろく、興味深く描きます。
根底に、「地球に暮らす生きとし生けるものすべてについてフラットに考えよう」という大きなテーマがちゃんとあって、どうすればそのことに興味を持ってもらえるだろうと考えて作られた番組なんです。そこがとてもすてきだなあと感じましたね。
今回の宇宙人の格好も、考えてみればわれわれ地球人が想像力を働かせて生み出したもので、先人たちの想像力が脈々と受け継がれてきた証しです。そういう意味でも、二重三重に楽しんでいただけるのではないでしょうか。
今回は、SDGsの観点から「食」を取り上げています。恥ずかしながら、日々の生活の中で、むだに食べていることもないわけではないし、エコへの関心も「昔よりは…」といったレベルです。
ですがこの番組を通じて、ほんの少しでも理解を深めて食べ物をいただくことで、何か変わるように感じました。さらに、100年後200年後、みながともに地球で生きていくにはどうすればいいのかを考えてみるきっかけをいただいたように思います。
「笑いながらテレビを見ていたら、気づいたら1ミリ意識が変わっていた」という番組だと思いますので、ぜひご覧ください。
壇蜜(宇宙人MC)コメント
“宇宙人の目線”という、とてもニュートラルな視点で地球を見てみる難しい役どころで、「これまで見たことがない地球を珍しがる宇宙人」を、私なりに演じてみました。安田さんはじめ共演者の皆さんのおかげで収録もつつがなく終わってほっとしました。
とはいえ、番組で登場する地球の情報は真実です。飽食の一方で、たくさんの人が飢餓で亡くなっていることも真実。そう考えると、この地球では大きな矛盾が生じていて、そこに興味を持つ異星人がいても不思議はないですよね。番組をご覧になった方が、その矛盾を解消するために、自分も何かできないだろうかと考えるきっかけになればうれしいです。
私自身も、番組を通して気づかせていただいたことがたくさんありました。例えば、湿気てしまったおせんべいだって、何か一工夫すれば食べられるのかもしれません。ですが、その一工夫をする力が、今なくなっているんです。手間を省いた結果、食べ物をむだにしてしまっている…。私自身も反省すべきだと思いましたし、知識も増やしたいなと感じました。
この番組をご覧になる皆さんにも、どれだけたくさん食べられるかを競うお祭りがある一方で、地球の裏側では真逆のことが起きているという現実を、ぜひ知っていただきたいですね。そして、これからの時代、できるだけおだやかに味わうということの大切さを感じ取っていただけたら思います。
感染症が拡大していくなか、食を楽しみたいという思いはどんどん強くなるでしょう。だからこそ、矛盾に気づき、自分なりのおだやかな楽しみ方を得ていただきたいなと思います。
薬師丸ひろ子(ミジンコ裁判長:声)コメント
「ミジンコの裁判長」という役柄は、どう演じるのが正解なのかなと思いましたが、ミジンコとはいえ人間的な部分をプラスし、裁判長としての思慮深さを加えるよう心がけました。わずか0.5ミリ〜2ミリほどの小さな小さな生き物であるミジンコの登場は、小さな生命たちが集まってこの世界を作っているんだということの象徴だと思います。
ミジンコって本当に神秘的なんですよね。固い殻に覆われているけど、すべての臓器が透けて見えて手足や触角もわかる。次の世代に生命をつないでいく手段もまた神秘的。この地球が、人間やミジンコを含め、動物も昆虫も植物も、いろいろな命で成り立っているんだということを実感しましたし、これらがどれ一つとして絶滅せずに生きていける環境はどんなものかと思い巡らせました。
今回はSDGsの問題をテーマに扱ってはいますが、そんなに大きく構えず、みんなでいっしょに考えられる番組だと思います。生き物の神秘を知り、環境や生物のことを考えるにはとても入りやすい入り口で、意識しやすい設定ですので、ぜひ気楽に笑いながら見ていただきたいですね。
朝倉あき(原告代理人)コメント
今回私が演じるのは、人類でありながら、サバンナシマウマという生き物の訴えを代弁する弁護士という、ツッコミどころ満載の役どころ。「人類VS動物」というスケールの大きな裁判を、なぜか人類代表の近藤春菜さんと私とが「個人VS個人」で争うという物語自体、サイズ感のギャップがたまらなく面白いんです。
確かに、地球上で起きていることを想像するのって、とても難しいことですが、この物語のように「生き物たちが、地球で生きている仲間として自分と同じように感情を持っていたら」と想像することってとても大切だし、もっと身近であっていいと思うんです。この番組が、皆さんの想像力を働かせるきっかけになれればうれしいですね。
近藤春菜(被告)コメント
こんな設定は初めてで、現場に来るまで一体どうなるんだろうって思っていたら、セットもすごくて世界観を感じました。私は海底でどうやって息をしているんだろうとは思いますが(笑)。被告の立場ですが、ツッコミもできるのでドラマでありながらコントのように楽しませてもらいました。
SDGsについてはこれから知っていかないとならないと思いますし、自分もですが皆さんにとっても重なるところがあると思います。ふだん、友だちとも話すことが増えて、自分たちにできることがないかなと意識しています。
今回の番組は、堅苦しくなく、「コントドラマ」という形で、SDGsについて身近に考えやすいと思うので、気軽に楽しく見ていただけたらうれしいです。
番組情報
宇宙の人気番組『いとしの地球アワー』
NHK総合
2021年5月5日(水・祝)後8・15〜8・55
©NHK