◆佐藤さんの撮影旅の報告を待っている人は多いと思います。撮った作品を『クレイジージャーニー』で世の中に出すことで、メッセージしたいことはありますか?
周りからも、この番組をまた見たいとすごく言われます。僕に言われてもどうしようもないんですが…。自分では何かをメッセージしたいとか難しいことは別になくて、例えばエリア51がUFO特番などで取り上げられるように、僕の取材対象はマニアのものだったりするわけです。あるいは真面目なドキュメンタリー番組としても成立すると思います。それを松本人志さんのように何でもお笑いに変換してしまう人のフィルターを通してテレビで見せるって、すごく面白いなって。MCの3人(松本人志、設楽統、小池栄子)が本当に面白いので、あの方たちに報告できることがありがたいというか、ぜいたくなフォーマットだなとあらためて思っています。だから撮影しながらたまに「これ見て、松本さんなんて言うかな」って考えることもあります。今回もバーニングマンのクライマックスの場面で、松本さんが思ってもいない反応をしてくれました!
◆佐藤さんの撮影旅は、企画から撮影までどんな感じで行われるんですか?
他の人もそうだと思いますが、旅の始まりは「ここに行こうと思っています」と、企画をスタッフに伝えるところからです。番組側から提案されたものをやるなら、それは僕である必要はないので。日本からは番組ディレクターと行って、現地でコーディネーターが加わることもあります。英語圏は大丈夫ですが、中国やエチオピアの奥地などでの取材となると、現地の言葉しか通じないこともよくあるから、通訳してくれるガイドが複数入ることも珍しくないですね。現地では僕が撮りたいものを撮って、ディレクターは後ろから着いてきてくれる感じなので、ほぼドキュメンタリーの撮影と同じ。ただ、今回も僕がカップラーメンを食べているところを撮影していましたが、「なんでこれを撮ってるんだろう?」と思うことは毎回あります(笑)。