お笑いコンテスト『ツギクル芸人グランプリ2022』が、5月21日にフジテレビで生放送。優勝者のストレッチーズ(福島敏貴、高木貫太)が、放送終了後に囲み取材に応えた。
『ツギクル芸人グランプリ』は、漫才・ピン芸・コントなどジャンルを問わず、今後の芸能界を担うであろう“次世代のスターお笑い芸人”、すなわち「ツギクル芸人」を発掘するために日本音楽事業者協会とフジテレビがタッグを組んで開催する、年に1度のお笑いコンテスト。今回の開催で3回目となり、MCは2年連続で爆笑問題が務めた。
実力派15組が顔を揃える中、接戦の末に漫才コンビ・ストレッチーズが優勝。放送終了後に行われた囲み取材では、「この大会は第1回、第2回とコント師が勝ったので、漫才師が勝つのは難しいのかなと思っていたのですが、“優勝したい”という気持ちがあったので、一番強いネタを2つ持ってきました。“優勝できたんだ”とビックリですが、うれしいです」と福島。
高木も「“優勝はストレッチーズ!”と番組内で言われたときは、なんのことやらよく分からなくて。でも、いま囲み取材を初めて受けている現状で、なんかちょっとだけ芸能界に入ってきてるぞ、と実感しています」とそれぞれどこか優勝に戸惑いを見せ、初々しさを漂わせる。
そんなストレッチーズは、2017年から太田プロに所属。それから5年、ダチョウ倶楽部・上島竜兵さんにコンビともどもお世話になっていたといい、「特にかわいがられていた」と語る福島は、「上島さんを目標にして、憧れて、尊敬して、がんばりたいとやってきました」と、時折言葉を詰まらせながら言葉をつむぐ。
「ずっと会うたびに“お前は売れる”と、“今はネタだな。ネタをがんばれ”と励ましの言葉をいただいていたので、“大会優勝しました!”と伝えたい。賞金で、上島さんの大好きな“黒霧島”を買って乾杯しにいきたいです」と上島さんへの思いを馳せた。
なお、年末には、2015年から毎年挑み続けている「M-1グランプリ」が控えるが、福島は既に「今年優勝します!」と自信満々。高木も「『M-1』優勝というのは現実味がなかったのですが、こうして『ツギクル芸人グランプリ』で優勝できたので、『M-1』への風向きがいい」と笑顔を浮かべる。
そして、今回の優勝に当たって賞金100万円を獲得した2人だが、考える使い道は堅実。福島が「僕は、今年バイトを辞めようかなと。いったん休んで、お笑いに集中するお金にしたいと思っています」と語ると、高木も「ほとんど右に同じなのですが…。もし賞金が余れば、カッコいい自転車が欲しいです(笑)」と。両名は共に慶應義塾大学を卒業している秀才コンビで、福島は現在も医学部専門予備校でアルバイトをしているそう。
最後は、自分たちストレッチーズの“色”について、「今回のネタも2本ともそういう感じだったのですが、あるあるや日常会話で起きうるすれ違いを誇張すること。でも、それだけにならずに、3〜4分のネタなら何個か展開があるネタが2人とも好きですね。一辺倒にならないように動きを加えたり、攻守が逆転したりと、そういうことが念頭にある」と分析した高木。
対する福島は「(自分たちは)このようにはっきりしたキャラクターや色味がないので、ずっとテレビ局の方々も使いづらかったのではないかな…」と。「でも、今後は“●●で優勝”っていう肩書をキャラにしていきたいし、キャラにするしかない。これからちょっとでも『ツギクル芸人2022優勝』というキャッチコピーで使っていただけたらうれしいですし、他の賞レースでも優勝していけたら」と熱く意気込んだ。
なお今回、出場に当たって番組側から彼らに付けられたキャッチコピーが「どこまでも突き進む漫才王」ということで、「キャラなさすぎ!(笑)」「(漫才師は)結構みんなそうだから!(笑)」と笑い合う姿も。なお、番組は5月23日(月)より見逃し配信も予定されている。
番組情報
『ツギクル芸人グランプリ2022』
<出演者>
MC:爆笑問題(太田 光、田中裕二)
進行:三田友梨佳フジテレビアナウンサー
<決勝進出者()←所属事務所/【決勝進出歴 ■→2019、◎→2021】>
キュウ(タイタン)【◎】
サスペンダーズ(マセキ芸能社)【◎】
さんだる(ホリプロコム)【■】
Gパンパンダ(ワタナベエンターテインメント)【■】
10億円(吉本興業ホールディングス)
ストレッチーズ(太田プロダクション)
ゼンモンキー(ワタナベエンターテインメント)【◎】
竹内ズ(プロダクション人力舎)
TCクラクション(グレープカンパニー)
ネギゴリラ(プロダクション人力舎)
ハナイチゴ(太田プロダクション)
パンプキンポテトフライ(ホリプロコム)
ママタルト(サンミュージックプロダクション)【◎】
森本サイダー(松竹芸能)
わらふぢなるお(グレープカンパニー)
※五十音順
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