世界に通用するシェフNo.1決定戦『ザ・プレミアム・モルツpresents CHEF-1グランプリ2022』(テレビ朝日系 午後7時~8時56分)の全国大会の模様が、7月24日(日)に放送される。
次世代スター料理人頂上決戦となるこの大会には、日本全国47都道府県から461人の若き料理人たちがエントリー。「北海道・東北」「関東・甲信越」「東海・北陸」「近畿」「中国・四国」「九州・沖縄」で地域ごとに開催されたエリア予選と、各エリア予選上位の7人が戦った「サバイバルラウンド」を勝ち抜いた8人のファイナリストが全国大会で対決する。審査を担当するのは、神田裕行、関谷健一朗、堀江純一郎、田村亮介、瀬川あずさ。
MCは山里亮太が務め、試食ゲストとして今田耕司、森泉、トリンドル玲奈が登場。オブザーバーは、肉のプロフェッショナル・中井松太郎(大阪・牛寶)、魚のプロフェッショナル・前田尚毅(静岡・サスエ前田魚店)。さらにスペシャルサポーターのオズワルドがシェフたちを応援するほか、エリアアンバサダーはマヂカルラブリー、ニューヨーク、見取り図、蛙亭、ロバート・馬場裕之が務める。
1回戦の「農園バトル」は、千葉県にある農園が舞台。各シェフが持参した地元産の魚介類と、畑で自ら収穫した野菜を組み合わせ“新たな料理”を制限時間30分で作りあげていく。おいしさはもちろんのこと、海と山の食材の“組み合わせの妙”も審査ポイント。対戦はくじ引きで決められた2人ずつがA~Dブロックの4組に分かれて1対1で料理バトルで競い、勝ち残った4人が準決勝に進出する。
青空の下の農園に設置された特設キッチンは、設備の整った厨房とは違い、キャンプで使用するような屋外用の小さなテーブルにカセットコンロが設置された簡易的なもの。しかも屋外という不安定な環境で、いかに完成度の高い料理を作り出すことができるのかも注目ポイントとなってくる。
Aブロックは、「ラトリエドゥジョエル・ロブション」で料理長を務める志田竜児シェフ(神奈川)が参戦。ジョエル・ロブションの愛したアカザエビとじゃがいもを使い、屋外で作ったとは思えないような繊細な1品を調理する。農園でとれた野菜からのインスピレーションもふんだんに盛り込み、自ら「愛と情熱」と称した一品には、審査員の神田裕行も「そうきましたか!」と驚く工夫も。
「この大会で負けたら料理人を引退」と背水の陣で挑むのは長瀬大樹シェフ(高知)。地元・高知産ウナギと農園でとれたスパイスなどを組み合わせ、素材の魅力と味をふんだんに引き出し、サバイバルラウンドでも魅せた豪快で大胆な調理を披露する。完成した料理に、審査員の田村亮介は「まさにこの農園でしかできない料理。この場所で食べるべきウナギに仕上がっています」と絶賛していた。
Bブロックでは、楠修二シェフ(京都)がとれたばかりのししとうの葉で香りをまとわせた京都産アマダイを丁寧に調理。そのアマダイと新鮮な野菜、そしてお米を組合せてオリジナリティあふれた料理を目指す。ししとうの辛味にも注意を配る楠シェフは、調理中に「ししとうの辛味が強すぎる」と分かると、キッチンから農園に走り、ししとうを収穫し直すというこだわりも。
今が旬の北海道産キタムラサキウニを持参したのは大原正雄シェフ(北海道)。薄くスライスしたジャガイモをミルフィーユ状に重ね、ウニの旨味を引き出したソースに仕上げていく。審査では神田が「過酷な環境ながら高いレベルで完成させ、全てが最新鋭のキッチンで作られたようなクオリティ」とコメントし、大原シェフもホッと胸をなでおろす。
またCブロックの砂山利治シェフ(石川)は、石川産の岩牡蠣に、ズッキーニなどみずみずしい夏野菜を見事に組み合わせ、細部にまで趣向を凝らした料理で、審査員を唸らせる。いっぽう滋賀産のビワマスに、鮮やかな紫色のナスなどを組み合わせて美しい一皿を仕上げたのは一之瀬愛衣シェフ(滋賀)。「この暑さに合わせて酸味のあるソースにします」と彩りも美しい一品へと作り上げ、「普段とは違うキッチン、さらに屋外という状況でも、豊富な食材をまとめあげるセンスが発揮されている」と審査員の田村も納得の表情を見せた。
Dブロックで“モダンコリアン”という新発想の韓国料理ジャンルを開拓している鄭大羽シェフ(神奈川)は、神奈川でとれたシイラをすり身にし、小田原名物カマボコのような練り物に。さらに農園で取れた野菜やスパイスを使い、韓国屋台料理・トップバーのエッセンスも織り交ぜて「いろんな味わいのバランスを楽しめる料理」へと昇華させる。
前回大会で準優勝の山下泰史シェフ(福岡)が収穫してきたのは、農園を代表する野菜の一つでもあるアーティチョーク。この珍しい食材に、福岡産の天然車エビの濃厚なソース、さらにハーブのような香りと苦味のあるロメインレタスを組合せた夏にピッタリの一品を制限時間ギリギリで作り上げた。
神田、田村両審査員とも「最後の最後まで本当に悩みました…」と審査は難航した「農園バトル」。わずかな差ながら、それぞれに“決め手”を放った4人のシェフが準決勝へと進出し、キッチンスタジオで行われる「スピードバトル」へ。ここでの料理テーマは“丸鶏を使ったスピード料理”。鶏まるまる一羽を使い、いかに早くおいしい料理を仕上げられるかどうか、スピードと正確な調理が求められる。
勝ち残ったシェフ4人は一斉に調理をスタートし、早く料理を仕上げたシェフから審査員への試食に挑む。3人の審査員(関谷、堀江、瀬川)全員が○をつければ決勝進出で、一人でも×をつけると再び新たな料理を作らなければならないというルールで、ゲストの今田は「複数の料理を同時に作ってもいいということなので、一つの料理に懸けるのか、複数の料理を同時に作るのか…作戦も楽しみですね」と緊張に包まれたキッチンスタジオを見守る。
そんな「スピードバトル」は、丸鶏をさばくところからスタート。「この料理一つで仕留めたい」という一品に入魂するシェフ、「3品を同時に作ります」というシェフなど、さまざまな戦略の下で調理が進む。神田は戦況を見守りつつ「現場での発想力が試されますね。スピードも求められるので悩み過ぎちゃいけない。あれもできる、これもできるとなってしまうと、散漫になってしまうから難しいですよ」と解説。
そして決勝戦は、最後まで残った2人の直接対決。「地元食材を生かした大皿前菜とメインのコース料理」をテーマに、大皿料理2枚とメイン料理11皿を制限時間1時間以内に作り上げる。神田、田村、関谷、堀江、瀬川ら5人の審査員が、一人100点満点で採点。1点でも多く獲得したシェフが優勝となる。
審査員も「本当にすごい緊張感ですね…。ただ決勝に残ったお二人を見ていると、勇気と冷静さを兼ね備えた料理人。最後まで見守りたいと思います」(神田)、「これまで完璧を求め続けて、完璧に仕上げてきた二人。その一歩先にグランプリがあると思うので、この決勝でも完璧を目指してほしいですね」(関谷)、「お二人のエネルギーは本当にすさまじいもの。ぜひ決勝も楽しんでお二人の感性を爆発させていただきたいなと思います」(瀬川)とコメント。
さらに堀江も「自分の殻を打ち破ってきたシェフが勝ち上がってきたのだと感じています。決勝でも、どんな殻を破った料理を見せてくれるのか…お二人の熱量を感じたいと思います」、田村は「この最高の舞台で、最後の一秒まで自分の力を信じて、限界を超えた最高の料理を作っていただきたいと思っています」とエールを送った。
そんな審査員たちも熱い視線を注ぐ最終決戦。その並々ならぬ緊張感に触れた今田は「スゴい緊張感です! どちらかが敗れてしまうわけですから、一言で申し上げると、この状況では食べたくないです!!」と心境を明かす。二人のシェフが選び抜いたご当地食材を用いて、その魅力を最大限に引き出したコース料理を作る料理バトルでは、終盤になっても審査員が「どんな料理に仕上がるのか想像がつかない」ほどラスト1秒まで目が離せない展開となる。
番組情報
『ザ・プレミアム・モルツpresents CHEF-1グランプリ2022』
テレビ朝日系
2022年7月24日(日)午後7時~8時56分
©CHEF-1グランプリ2022