3月18日(土)に金子大地、大久保嘉人が出演する『チョイ住み in ナポリ』(BSプレミアムほか 午後7時30分~8時59分)が放送される。
番組のコンセプトは「その国に、その街にちょこっとだけ住んでみる」。ホテルではなくアパートで暮らし、日用品を買い、食事を作り、ご近所付き合いで地元の人たちと交流を図る。そんな生活を通して、つい詰め込み過ぎな旅をしがちな日本人に「暮らすように旅をする」という新しい旅のスタイルを提案していく。
今回の舞台は、「イタリア、ナポリ」。ナポリ湾一帯の美しさを強調した「ナポリを見て死ね」という言葉もあるほど、一生に一度は訪れてみたい美しい港町だ。旅人は俳優・金子大地と、元サッカー日本代表の大久保嘉人。
金子は話題の映画やドラマに立て続けに出演、今最も勢いのある若手俳優の1人で、昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源頼家を熱演し、大反響を呼んだ。そんな金子が海外を訪れるのは今回が初めて。さらに、人見知りな性格で、普段は家に引きこもりがちなことから出発前から不安を隠せない。
一方、大久保は2021年に引退するまでJリーグで通算191得点とJ1歴代最多得点記録保持者。また、受けたイエローカードの数も104枚と歴代一位、感情をむき出しにしたアグレッシブなプレーで観客を虜にしたストライカーだ。年の差14歳、性格も対照的な2人が、ナポリの地で初対面。そして一週間のアパート暮らしを行う。
大久保の現役時代を知る金子は、初対面から緊張して恐縮しっ放し。そんな金子を気遣うかのように大久保は気さくに接する。また、大久保のアグレシッブさはピッチの中でだけではなく、ナポリの街でも健在。地元の美容室で、かつてセリエAのナポリでプレーした英雄マラドーナのヘアースタイルをまねしてみるほか、人気の食堂で絶品パスタのレシピを聞き、市場で食材をそろえて、その味の再現を試みる。
地元の人と臆せず交流する大久保の姿を目の当たりにした金子は、次第にナポリの街で積極的に動き、楽しみを見いだしていく。そして、これからの役者人生に不安を抱く金子に、大久保が自身のサッカー人生で大事にしてきた信念を伝えるひと幕も。それは異なる世界で生きる者にとっても心に響くものだった。
金子は「今回、旅のパートナーを現地で会うまで知らされてなかったので、ナポリで大久保嘉人さんに出会ったときには驚きました。最初は緊張しっ放しでしたが、その後、2人の距離感がどのように変化していくかに、ぜひ注目して見てほしいですね。大久保さん(今はそう呼んでおきます)とは多くのことを語り合いました。それが僕の中ではとても大きく、これからの人生の糧になるものをもらえた感じがしています」と。
大久保も「パートナーの大地とはいろいろな経験をしましたね。普段料理をしない2人なので調理の段取りはハチャメチャでしたが、とにかく何事においても楽しんで挑戦しました。大地とナポリで過ごした『チョイ住み』は僕の人生の中でも貴重な経験になりました。最高の『チョイ住み』でした」と振り返った。金子、大久保、ディレクター・影嶋裕一によるコメント全文と旅の詳細は以下を参照。
金子大地 コメント
『チョイ住み』出演のオフォーを頂いたとき、出演させていただくかどうかすごく悩みました。僕は人見知りですし、インドアですし、なまけものなので、初海外でしかも「共同生活」なんて絶対無理だと感じたからです。特に今回、旅のパートナーを現地で会うまで知らされてなかったので、ナポリで大久保嘉人さんに出会ったときには驚きました。最初は緊張しっ放しでしたが、その後、2人の距離感がどのように変化していくかに、ぜひ注目して見てほしいですね。大久保さん(今はそう呼んでおきます)とは多くのことを語り合いました。それが僕の中ではとても大きく、これからの人生の糧になるものをもらえた感じがしています。
また、ナポリの人たちはとても優しくて親切でした。僕は街の印象って人が作るものだと思うんです。人の温かさによって、街全体が明るく陽気で開放的に感じられ、とても居心地がよかったです。またナポリに戻ってきたい。そう思える場所でした。
そして、大久保嘉人さんとまた別の国で『チョイ住み』したいです。
大久保嘉人 コメント
現役時代、セリエAのサッカーチーム「SSCナポリ」からオファーがきたことがあり、その時はスペインを選んだので、結局行かなかったのですが、そういう縁もあり、ナポリは、もしかしたら住んでいたかも知れない街だったんです。だからとても楽しみにしていました。行ってみると「ナポリを見て死ね」という言葉どおり、とても風光明媚な街でした。そして、ナポリの人たちはみんなフレンドリーでしたね。誰かに道を聞いても親切に教えてくれるし、気さくにあいさつをしてくれるし。僕の中高時代のサッカー部は街の人に会ったら、立ち止まってあいさつしなきゃいけなかったんですよ。そうすると街の人が「頑張ってね」とか応援してくれるんですけど、それを思い出しました。そういう人のつながりがある街ってすてきですよね。
また、パートナーの大地とはいろいろな経験をしましたね。普段料理をしない2人なので調理の段取りはハチャメチャでしたが、とにかく何事においても楽しんで挑戦しました。大地とナポリで過ごした『チョイ住み』は僕の人生の中でも貴重な経験になりました。最高の『チョイ住み』でした。
ディレクター・影嶋裕一 コメント
番組の立ち上げから参加して「俳優 野村周平×料理研究家 土井善晴 in キューバ」や「俳優 竹内涼真×格闘家 小川直也 in リスボン」などの制作をしてきました。そして今回のナポリが9か国目の担当回になります。
この番組のコンセプトは「暮らすように旅をする」という新たな旅のスタイルの提案です。
しかし、僕が一番大事にしているのは「異分野の2人が異国の地で一緒に生活することで起きる化学反応」です。出演者の飾らない素顔をどうやって浮き彫りにするか? また、暮らす街によって、また旅のパートナーによって変化していく出演者の心の内を見逃さないように注力しています。
今回はハプニング満載、見ていてほっこり、また化学反応ありと、まさにこれぞ『チョイ住み』という醍醐味が凝縮された回になったと思います。
特に、2人が人生観を語り合う本音トークは必見です。ナポリの地で出演者から出た多くの言葉は僕の心にも突き刺さりました。多くの方にご覧いただけると幸いです。
旅の詳細
<1日目>
大久保嘉人、ナポリに到着。エアポートバスと地下鉄を使いアパートを目指す。
今回、暮らすのはナポリの下町、スペイン地区。大久保はアパートに着いて早々、本場のナポリピッツァを食べに出かけ、その味に感動する。
<2日目>
この日から金子大地が合流。大久保嘉人が旅のパートーナーだと知り、金子は緊張を隠せない。
大久保の提案で「自分たちの暮らす街を眺めよう」と高台の絶景スポットへ。そのあまりの美しさに2人は言葉を失う。
また、大久保は地元の美容室でナポリの英雄、マラドーナを真似てパーマをかけることに。大胆なイメチェンに金子の反応は?
<3日目>
ナポリっ子行きつけの食堂で絶品パスタのレシピを聞いた2人。その味を再現しようと地元の市場へ買い物に出かける。そこで金子からパスタ対決の提案が。大久保は食堂のレシピを忠実に再現、金子は食材を吟味してオリジナルのパスタを作ることに。料理初心者の2人が挑んだパスタ対決の行方はいかに?
<4日目>
サウナ好きの2人は、ナポリっ子が通う温泉施設がナポリ市近隣のバーコリ市にあると知り、向かうことに。
このあたりは火山地帯で、2世紀には既に温泉があったとのこと。古代ローマ時代からあったという洞窟サウナに入ってみたり、泥パックを体験したり、ナポリっ子の休日をテーマにゆったりとした時を過ごす。
<5日目>
この日はクリスマスイブ。イエス・キリストの誕生を表現した模型「プレゼーペ」を飾ってお祝いするのがナポリっ子のクリスマス。2人は旧市街のスパッカナポリと呼ばれるエリアで、それぞれ思い思いのプレゼーペを買い求める。また、クリスマスイブの夕食は、魚料理を食べるのがナポリの伝統。アパートに戻った2人はプレゼーペの飾り付けを行い、うなぎのフリットに挑戦する。
また、夜な夜な本音トークを繰り広げてきた2人はこの日も語り明かす。大久保がサッカー人生で大事にしてきた信念は、金子の胸にも突き刺さる。
<6日目>
クリスマスイブは魚料理。そしてクリスマス当日は肉料理を食べて祝うというのがナポリの伝統。
絶品のステーキ肉を手に入れた2人は、バーで知り合った現地の友人を招いてホームパーティーを計画する。ハプニングがつきものの2人の旅。果たしてクリスマスパーティーの行方は?
<7日目>
ついにやってきた最終日、2人は自分たちを温かく迎えいれてくれたナポリの街をいま一度目に焼き付けようと街へ散歩に出かける。
そして、最後のランチは1週間作り続けたパスタを食べながら、今回の「チョイ住み」を振り返る。
そこで、金子は今後の役者人生においてのある決意を口にする。
それを聞いた大久保はエールを送る。
2人の人生がナポリの地で交錯し、また新たな人生に向かって再び動き出す。
番組情報
『チョイ住み in ナポリ』
BSプレミアム/BS4K
2023年3月18日(土)午後7時30分~8時59分
©NHK