9月12日(火)に放送された『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』(カンテレ・フジテレビ系)で、高野正成(きしたかの)がアイスランドの孤島・エリデイ島への上陸に成功し、“世界一孤独な家”とうわさされる建物を直撃。閉ざされた禁断の扉を開け、その真相を解き明かした。
「危ねぇ所じゃねぇか!ふざけんなよ!」。日本から約20時間、アイスランドの首都レイキャビクに到着して早々にブチギレる調査員・高野。今回、彼に与えられたミッションは「カルト集団の拠点なのでは…」「世界的歌姫の別荘」ともささやかれ、孤島・エリデイ島にポツンと建っている“世界一孤独な家”とうわさされる家の扉を開け、中を確認すること。
現地コーディネーターのビビさんいわく、島への上陸手段は船のみ。まず近くの島に渡って、そこから小型船に乗り換えてアタックする以外方法がないという。しかも、海が荒れやすいことから「上陸できる可能性は50%というところだね」とサラリ。
「もし島に行けなかったら自分が悪者みたいに…」とボヤく高野だったが、彼は持っていた。滞在3日目、船のクルーから連絡が入り、翌日エリデイ島に向けて出港できることになったのだ。
車とフェリーで2時間半、経由地のベストマンナエイヤルに到着し、迎えたアタック当日。やや不安なサイズの小型ゴムボートに乗り込み、いざエリデイ島へ。岩場からなんとか上陸を果たしたものの、今度はとんでもなく切り立った崖が彼を待っていた。
ほぼ足場のない崖にへばりつき、トレードマークである真っ黄色のスーツ姿で登りづらそうに進むこと30分、ついに建物を発見。扉は固く閉められ、鉄線が侵入者を拒むように張られている。
まずは家の周りから調査すると、何かをためるタンクらしきものが無造作に置かれ、近くにはなぜか羊が。そして母屋の隣には小さな格子窓がある謎めいた小屋も建っていた。人の気配は確かにするものの、どこか殺伐とした雰囲気が漂っている。
“カルト集団の拠点”から“世界的歌手の別荘”まで数々のうわさがささやかれる世界一孤独な家、その真相を高野は解き明かせるのか…。閉ざされた扉をノックすると、ガチャッという重い音と共に、家主とおぼしき男性が姿を現した。
彼の名はシギさん。高野が「ジャパニーズテレビジョン」と片言の英語で取材交渉をすると、快くOKしてくれた。中に広がっていたのは板張りの生活空間。シギさんによると、ためた雨水を煮沸消毒してシャワーやトイレに使用。電気はほとんど使わず、運んできたプロパンガスで生活しているそうで、不思議なことにベッドが12台もある。
大人数にも対応できるこの家は一体なんなのか…。高野が意を決し「なぜここに住んでるんですか?」と尋ねたところ、シギさんはキョトンとした表情でこう答えた。「僕は住んでるわけじゃない。ここはパフィンという鳥を狩るための狩猟小屋なんだ」。
パフィンとはアイスランド南部のこの地域に生息する海鳥で、現地では伝統食として親しまれている。乱獲を防ぐため、現在では7~8月のみ狩猟を解禁。“世界一孤独な家”の正体は海鳥の狩猟小屋で、シギさんはここを借りていたハンターだったのだ。ちなみに隣にあった謎の小屋はサウナ。そして羊は、食用や羊毛などのために放牧しているとのこと。
“成功確率50%”とされた上陸を果たして見事真相を解明し、達成感に満ちあふれる高野。「どこでも俺がパンドラの箱を開けてやる!また行くぞ!うらぁ~!」と声高らかに宣言し、意気揚々と帰国の途についた。
スタジオでは、ゲストの町田啓太が「最初どうなることかと思ったけど、最後の最後あそこまで行けて本当に良かった!」と安堵の表情を見せた。
番組情報
『ひらけ!パンドラの箱 アンタッチャブるTV』
カンテレ・フジテレビ系
毎週火曜 午後9時~9時54分
©カンテレ