『news オードリー』(日本テレビ 午後3時50~4時45分 ※関東ローカル)が9月16日(月・祝) に放送される。
この番組は、オードリーの若林正恭と春日俊彰がそれぞれ今ホットなニュースの現場で取材を行い、『news every.』のスタジオで取材で見たこと、感じたことを語り合う“おしゃべり報道番組”。
若林が取材したのは、刑務所の「懲罰」から「更生」への変革。受刑者の呼び方を「さん」付けに変更し、男女共同で職業訓練を行うなど、刑務所が迎えている変革期を深掘りする。向かったのは松本少年刑務所内の中学校。その授業の様子などを取材。若林が感じた「今」の刑務所の姿を伝える。
松本駅から車で10分ほどの場所にある松本少年刑務所。ここでは携帯電話の持ち込みが禁止。若林を含めスタッフ全員が携帯を預ける。これは、受刑者が万が一手にして外部と連絡を取ることがないようにするため。二重扉を抜けて刑務所内に入ると、グラウンドや作業工場、自動車工場などが。若林は、刑務所内の厳重なセキュリティに驚きながらも、施設内を見学。途中、取り調べ室や金属探知機なども発する。
通路を抜けると、広々としたグラウンドが。意外にも、民家から見える位置にあり、ソフトボールや運動会などが行われることもあるそう。ただし、受刑者が集団になることは禁止されており、取材中も二人一組で話しながら歩いていた。
今回、若林が訪れた教室「桐分校」は昭和30年に創立され、近くの公立中学の分校という形を取っている。全国から学ぶ意欲のある受刑者を募集し、今年は初めて女子生徒を受け入れた。
学校の給食を思い出させるような給食タイム。コッペパン、サラダ、お汁粉、コーヒー牛乳が提供され、給食当番が配膳を行う。職員が盛り付け量を調整し、同じ量でないとけんかになることを防いでいる。しかし、ここは刑務所。非常ボタンや窓には鉄格子も…。
授業終わりには、生徒たちとの座談会も行われた。若林は、受刑者たちが学びたい理由や興味を持った教科について話を聞くことに。受刑者たちは、自分の過去について口が重くなることもあったが、学びを通じて自分の中に変化があったことを語っていた。そんな刑務所の中の教室を取材した若林は何を感じたのか。
春日が密着したのは、全国で増加するクマ被害の最前線。昨年、クマによる人身被害が過去最多を記録した中、特に被害が深刻な東北の町を訪れ、猟友会のクマ対策に迫る。罠の設置や被害拡大の原因、人と自然の共存について現場から伝える。
昨年度、秋田県内でのクマ被害は過去最悪で、平年の約6倍となる70人がけがをした。春日は、地元の熊獲り名人の元を訪問。名人は地元猟友会のメンバーで、クマの毛皮を見せてもらうと、その大きさに驚く春日。
その後、春日は名人と一緒にパトロールに出発。名人が毎日パトロールを行っている罠の場所に向かう途中、クマ対策としてクマ鈴とクマよけのスプレーを持たされた春日。ピンク色の洋服を着ている春日は目立って襲われないか心配しながらも、名人と共にパトロールを続ける。
人に慣れた「アーバンベア」が増えており、小・中学生にはクマよけの鈴が無料配布されているというこの町。クマ注意ののぼりがいたるところに設置されていることに驚く春日。名人によると、これらののぼりは実際にクマが出た場所に設置されているとのこと。春日は街中にクマが出没する現状に驚きながらも、住民へのインタビューを行い、クマが生活圏に出ることの恐怖を感じる。
クマによる農作物被害は昨年度約1億3000万円、これは過去5年の平均の約10倍以上。農家にとってクマ被害は死活問題。春日は、猟友会の活動やクマの捕獲方法についても詳しく取材。猟友会のメンバーと共にクマの痕跡を探し、リンゴの木に残された爪痕やかじられたリンゴを発見する。名人によると、クマは山にエサが少ないため、果樹園にやってくるとのこと。そんなクマ被害の現状を取材して春日が感じたこととは。
そして、若林と春日がそれぞれ取材に行って感じたことを自分なりの言葉で『news every.』のスタジオを舞台にお互い伝え合う。スタジオでは、普通のニュース番組とは一線を画す「誰かと話したくなる」ようなニューストークが繰り広げられる。
若林正恭 コメント
しゃべることはいっぱいあったけれど、全部しゃべれたかなというくらい充実した取材だった。
貴重な体験をさせてもらったし、考え方も変わった。取材に行ってから、あれこれとずっと考えている。
春日の手応え十分な感じを見てたらだんだん冷めてきちゃったが刑務所という場所を取材してみて、やはり人間がそこにいるんだなと思ったりして、僕も大変手応えのある取材ができた。
春日俊彰 コメント
手応えしかなかった。
単にクマの取材をしたというだけではなく問題提起までできた。まさに報道だった。
番組を見終わった後に見た人の心に何かを残すVTR、そして私のおしゃべり。120点だった。
たまにではなく、定期的にやった方がいい。次回もあれば、どこにでも行くし、何でもやる。
番組情報
『news オードリー』
日本テレビ ※関東ローカル
2024年9月16日(月・祝)午後3時50分~4時45分
出演者:オードリー、日本テレビ報道局記者 ほか
ナレーター:鈴江奈々(『news every.』メインキャスター)
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